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※一部に聞き取りにくかった、又は誰の台詞か分からなかった箇所がございます。ご了承下さい。 ~これまでのあらすじ~カードから飛び出す不思議な少女"ファンタジスタドール"を召喚する端末・ユークリッドデバイスをふとした偶然から手に入れ、ささら・マドレーヌ・カティア・小明・しめじの5人のマスターとして同居生活を送る事となったごく普通の中学生・鵜野うずめ。彼女のカードを狙う謎の組織"希望相互扶助委員会"の細胞を名乗る刺客のマスター達に次々と打ち勝ちながら、うずめとドール達は友情を深めていく。ある日、うずめはカードに戻ってしまったマドレーヌを賭けた委員会の書記・アンヌとのポーカー対決に勝利した。だが、カードを持って現れたのは何と、以前からうずめに様々な助言を送ってきた学校の先輩・清正小町だった。しかも、彼女がそれまでの戦いを仕組んだ委員会の首魁「委員長」にしてささら達の元マスターで、彼女達を手放したのも、事故により失われてしまったドール・ソネットを復活させる為のデータを得る事が目的だと言う。ドール誕生の秘密、自分と小町のどちらがマスターに相応しいか…積み重なる唐突な事態を飲み込めないうずめは感情を爆発させ、ささらと口論になった挙句1人飛び出してしまう。道中で出会ったアンヌから「データを抜き取られたドールは消滅する」と聞かされ、ドール達が自室に隠した誕生日プレゼントを探す中で彼女達との絆の強さを知ったうずめは、カード部仲間のまないとかがみに励まされ、もう一度小町に会う事を決意する。ドールと友達でいたいと願ううずめ。あくまでソネットの為にデータだけを求める小町。2人はそれぞれのドールに対する想いをスタジアムでぶつけ合う。 ~川越の研究所(過去)~ 庭園で会話する、幼少時代の小町とソネット。 ソネット「ねえねえ小町、このお花は何て名前なの?」 小町「これは百合よ」 ソネット「じゃあこっちは?」 小町「それはスミレ。その奥はマリーゴールド、パンジー、アマリリス」 ソネット「すご~い。小町って何でも知ってるんだね」 小町「えへへ…」 小町は手編みの花冠をソネットの頭に被せる。 小町「はい」 ソネット「…」 喜ぶソネット。小町も笑う。 『野ばら』の歌を口ずさむ小町。ソネットもその後に続いて歌う。 小町「そう。上手いよ」 ソネット「えへへ…」 夜。別々の布団の中の2人。 小町「ねえソネット」 ソネット「なあに、小町?」 小町「私達、ずーっと一緒にいようね」 花瓶に生けられた白とピンクの薔薇。 ソネット「うん。小町とソネットはず~っと一緒」 笑い合う2人。 次の日…。 小町「ほらソネット、早く早くー!」 スケッチブック片手に駆け出す小町と、置いていかれているソネット。 ソネット「ま…待ってよ、小町ー!」 小町がT字路に差し掛かると…。 ソネット「!?」 ソネットは向こうから来る車のエンジン音に気付き、一気に走り出す。 小町「…?」 小町が振り返ると、右側からトラックが走ってくる。 小町「!!」 今にも轢かれてしまいそうなその瞬間…。 小町「あっ!!」 ソネットが小町を突き飛ばす。 鞄が宙に舞い、中身が飛び出す。 小町「…?」 気が付いた小町が辺りを見回すと、トラックは向こうの壁に激突しており、その手前でソネットが倒れている。 小町「ソネット!?」 ソネットに歩み寄る。 小町「ソネット…ソネット…!!」 ソネットの全身にブロックノイズが浮かんでいる。 ソネット「…大丈夫だよ…小町…」 小町はソネットの手を握る。 ソネット「だから…泣かないで…」 小町の目に涙が浮かぶ。 小町「…でも…」 『野ばら』を歌いだすソネット。途中で止めて…。 ソネット「ソネットは…薔薇みたいな明るい小町の笑顔が好き…だから…笑って…」 苦しそうな声でその続きを歌いながら、ソネットは徐々に消えていってしまう。 小町「……ぅあああぁぁぁぁ…!! ぁああああああ……!!」 泣き叫ぶ小町。周りに人が集まってきている。 ソネットのスケッチブックにはタイヤの跡が残っており、そこに挟まれていた自身のカードがタイヤに潰されて砕けてしまっていた。 ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── ~スタジアム(現在)~ 小町「(ソネット…私は必ず、あなたを甦らせてみせる…!)」 目を開き、厳しい眼差しでうずめを見つめる小町。 最終話 希望うきうき みんなきらきら ~鵜野家・玄関前~ かがみは携帯電話を見ている。内容はうずめからのメール。 かがみ「もう…何勝手しているのよ…!」 呼び鈴を鳴らす。隣には兄の真(*1)もいる。 「はーい!」 出てきたのはみことだった。 かがみ「あの、うずめさんは…」 みこと「うずめなら、少し前に出かけちゃって…」 かがみ「どこに?」 みこと「それがあの子、行き先も言わなくって…」 かがみ「…」 「鵜野うずめの行き先なら、私が知ってます」 声をかけたのはアンヌ。 みこと「あら、この前はどうも…」(*2) かがみ「どこ? 教えて! 今すぐ!」 アンヌ「希望は交換されるもの…」 かがみ「…」 アンヌ「戸取真さん」 真「…え? 僕?」 アンヌ「私と希望の交換をしましょう……」 ~スタジアム~ 小町「人は自らの存在を定義づけようと考えん。定義とは枷であり縛りであり希望である。故に希望ありき」 うずめ「…?」 小町「希望とは他者の欲望に非ず。自らの道標也。信念信仰、勇気の源にして原初の想い也」 うずめ「あ、あの…何言ってるの小町さん?」 小町「個人の希望はね、他者の希望と違っているものなのよ。つまり、みんなにとっての絶対正義は存在しないの。人はね、自らの希望だけを追い求めるの」 「それが、希望の交換を始めた考えなのかい?」 トラック上から声をかけたのはラフレシアの君。隣に三笠もいる。 小町「ええ、そうよ。多くの人達が私に希望を伝えてきたわ。まるで懺悔の様にね」 ラフレシアの君「君の役目は、許しかな?」 小町「あなた方は、何しに来られたのかしら?」 三笠「我々は、表立っては存在しないカードを巡っての戦いに、介入は出来ない」 ラフレシアの君「これは責任だよ。見届けるのが、うずめ君を巻き込んだ…せめてもの…」 三笠「担任として、じゃないのかな?」 ラフレシアの君「茶化さないでくれ…」(*3) 小町「分かったわ。『見届ける』というあなたの希望を受け入れます。その代わり、何があっても手を出さない事」 うずめ「小町さん、希望っていっぱいあるものじゃないの?」 小町「その考え方は駄目なのようずめちゃん。選択肢を増やせば増やす程、迷いが生じてしまう。結局、何が欲しいのか分からなくなってしまう…うずめちゃんがそうでしょ?」 うずめ「?」 小町「中学生になった時、みんなに合わせようとして自分を見失った…それはいけない事」 うずめ「…」 小町「1つだけでいいの。本当に大事な事を1つだけ。だから…ごめんねうずめちゃん」 三笠「それが君の選択か…清正小町君」 うずめ「ねえ、小町さん…」 黙ったままの小町に、うずめが問いかける。 小町「?」 うずめ「大事な事は、1つじゃないよ。だって私には友達がいっぱいいるもの。1人だけじゃないの!」 両者がユークリッドデバイスからカードを出し、そして同時にLINGOを詠唱する。 「天駆ける星の輝きよ。時を越える水晶の煌きよ。今こそ無限星霜の摂理にもとづいて、その正しき姿をここに現せ。アウェイキング!」 小町がプロトゼロを、うずめが素整体からバトルコスチュームに変身したささら・小明・カティア・マドレーヌ・しめじを召喚。 小町「行きなさい、プロトゼロ」 うずめ「ささら、小明、カティア、マドレーヌ、しめじ!」 一斉に頷くチームうずめのドール達。 ささら「OK、マスター!」 マドレーヌ「はい、ご主人様!」 ささら「行くよ!」 戦いが始まった。 一方その頃、真とアンヌは…。 真「…こ…ここは…?」 アンヌ「私が委員会の為に用意した、ストラテジールームです。ここで、委員会の活動総括、及び情報収集を行っていました。座って下さい」 真「…あ、ああ…」 2人は席について、PCを操作している。 真「…それで、僕に何を…」 アンヌ「ソネット復活に関するデータ分析を…」 真「え?」 アンヌ「ソネット復活は、ずっと小町が望んでいた事でした。僅かなバグも見逃さず、必ず成功させたい…でも…」 真「優しいんだね…君は…」 アンヌは手を止め、赤面する。 アンヌ「…!? そ、そんな事よりも手を動かして下さい! 技術者でなくとも、カードのデータについては長けているのでしょう!?」 真「あ…はい…」 アンヌ「…?」 アンヌが傍にあるノートPCに目を遣ると、そのモニターにスタジアムでの戦いの様子が映し出されている。 アンヌ「小町…あなたは…」 ~スタジアム~ ささら「ファンデヴ!!」(*4) カラフルな残像を残しながら走るプロトゼロ。 杖を放り投げ、ささらの突きをすり抜けてかわし…。 ささら「…?」 投げ飛ばす。 ささら「ぅああっ!!」 そのままマドレーヌに接近し…。 マドレーヌ「…! …?…ぅああっ!!」 更に投げ飛ばす。 カティア「!?」 うずめ「!?」 しめじ「!?」 カティア・小明・しめじをも一瞬の早業で投げ飛ばしてしまった。 そして上から降ってきた杖をキャッチ。 うずめ「みんな!!」 ささら「駄目だうずめ…やっぱりあいつに普通の攻撃は通用しない…!」 うずめ「じゃあどうすれば…」 マドレーヌ「連続攻撃ですわ!」 小明「プロトゼロの力は強い…」 しめじ「だから、向こうが攻撃出来ないくらいバババーンってやって…!」 カティア「最後にドカーンだよ!」 うずめ「う、うん…分かった!」 立ち上がって身構える5人。 うずめ「行くよみんな! シフトはホットドッグよ!」 5人「うん!」 うずめ「"クラッカーボール"!!」 "クラッカーボール"のカードをスキャンする。 しめじとカティアがジャンプ。 カティア「えいっ!!」 2人の投げた"クラッカーボール"が破裂。煙と破裂音でプロトゼロの視覚・聴覚を封じる。 うずめ「"パン"!! "虫めがね"!!」 プロトゼロの足元から"虫めがね"で巨大化したパンが出現。 うずめ「パン包み!!」 パンに挟まれるプロトゼロ。 うずめ「"玉ねぎ"!! "包丁"!!」 包丁を手にするマドレーヌ。同じく包丁を持ったささら・小明も同時にジャンプ。 マドレーヌ「…はぁぁぁぁぁっ!! …やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 ささら・マドレーヌ・小明の3人がみじん切りにした玉ねぎが、プロトゼロを覆い尽くす様に積もっていく。 小町「思考レベルが上がった様ね」 小町も負けずにカードをスキャン。 うずめ「"協力カノン"!!」 5人の眼前の魔法陣から"協力カノン"のパーツが出現。 その時、プロトゼロにゴーグルが装着される。 小町「素敵だわ…」 小町、更にスキャン。 "協力カノン"が完成。4人で綱を引いて発射。 カティア「!!」 ランスを構えたささらが砲身から飛び出す。 ささら「乾坤いってぇぇぇぇぇぇぇぇき!!!」 突撃が命中し、大爆発。 マドレーヌ「!? そんな…」 ささら「…あれだけやって、傷1つ付けられないなんて…!」 煙が晴れて、現れた着ぐるみ姿のプロトゼロ。ゴーグルと着ぐるみが消えて元の姿に戻る。 ささら「…くっ…!」 再び向かってくるプロトゼロに、必死で応戦する5人。 ~ストラテジールーム~ 真「な、何て事だ…彼女はプロトゼロを…あそこまで使いこなしているのか…」 アンヌ「ソネット亡き後に、小町がオリジナル開発者から譲り受けた、プロトゼロ…無にして虚の存在は、あらゆるドールのパターンを受け止められるの」 真「つまり、無限に強くなる可能性を秘めている…」 アンヌ「…?」 その時、真の携帯に着信が。 真「あ…」 携帯を取る。 真「かがみか? …分かった。アンヌさん、いいですね?」 アンヌ「ええ」 ~スタジアム~ スタジアムに辿りついたかがみ。 かがみ「…?」 戦況は圧倒的にプロトゼロが優勢。 しかし、よく見るとプロトゼロの目に涙が…。 かがみ「…涙?」 プロトゼロになす術もない5人。 ささら「……くっ…!」 小町「これで分かったでしょ?うずめちゃん。大事な事は1つだけ。その1つに、自分の全てを懸けるからこそ、想いは叶うの。あれもこれも望むのは、ただの欲張りでわがままだわ」 うずめ「……欲張りでもわがままでもいいよ。それでも私は、大切な友達とずっと一緒にいたいもん!」 小町「残念だわ。やはりこうしないと分かって貰えないのかしら…」 プロトゼロが手を上げた瞬間…。 「待ちなさい!」 突然の声に振り返る小町とプロトゼロ。 足元めがけて飛んできた飛びくないを、プロトゼロはジャンプでかわす。 うずめ「?」 振り返ると、かがみとそのドール…ラムキュー、マゾーン、くのいち くぅ、A.S、リーリン スーパー1がいる。 うずめ「かがみちゃん!」 かがみ「こいつが友達と一緒にいたいって言うんなら…あたしはその…」 うずめ「うん! かがみちゃんと一緒にいる事も、私の希望なの!」 赤面するかがみ。 かがみ「…ぬ~! あっさり言うなお前は!!」 小町「戸取かがみ…昔のストイックなあなたの方が好感は持てたけれど…いいわよ。人はね、役割を求められた時、そして、役割が見つかった時に、最も可能性を見出すものだから…」 「じゃあ、チームリーダーも入っていいですね?」 まないが割って入る。 うずめ「まない!」 すずり、ゆがけ、うきわ、トゥネ、ポンポンも一緒。 まない「私にとって、友達は大切なものです。その悲しむ顔を見たくないから、ここに来ました」 小町「そう…それでも私は…歩みを…止めない…!」 マスカレード・カレー・ウキウキ(*5)が全員揃い、15対1となって戦いは続く。 うずめ「行こう!」 まない かがみ「うん!」 その頃、街を歩いている瑠々川みいなの元に着信が。 みいな「…?」 メールが来ていた。 その内容は、小明に担がれているささらの画像だった。 みいな「…」 ~ストラテジールーム~ アンヌ「委員会の細胞達…誰でもいいから、小町を止めてくれると…」 みいなに送られた画像は、アンヌからのものだった。 真「大したものだね、君達は」 アンヌ「…?」 真「…この条件なら、99%の確率で、ソネットは復活する」 アンヌがパスワードを入力。 Global Paradigm ~スタジアム~ 吹っ飛ばされるくぅ。 くぅ「!!」 体勢を立て直して着地。 小町「数は力じゃない。たった1つでも、強く願う想いこそが力なの」 うずめ「まない…かがみちゃん…!」 まない かがみ「うん!」 うずめ「天が呼んだか!」 まない「地が叫んだか!」 かがみ「重ね合わせるこの思い!」 3人が次々に"協力"カードをスキャン。 ささら「心の血潮に!」 ささらの頭上に三角帽子が現れ、光に包まれる。 マドレーヌ「祈りを込めて!」 カティア「やるぞ今こそ!」 しめじ「怒涛の嵐!」 小明「All for one,one for all. 」 1つずつパーツが出現して組みあがっていき、協力カノンが完成。 そこに更に…。 ポンポン「虚仮の一念!」 すずり うきわ「岩をも通す!」 ゆがけ トゥネ「ここで会ったが!」 くぅ リーリン「百年目!」 チームまない チームかがみのドール達が手作業で協力カノンにパーツを合体させていく。 マゾーン ラムキュー「問われて名乗るもおこがましいが!」 砲身が更に延びて…。 A.S「今、必殺の!」 巨大な列車砲の形に。 うずめ まない かがみ「しびれる最高! 協力カノン・デラックスバスター!! ゴーゴー!!」 3人でドラムロールをしながら叫んだ直後、カノンが発射される。 ささら「チェェェストォォォォォォォォォォォォ!!!」 ランスを構え、弾丸となったささらがプロトゼロめがけて突っ込んでいく。 プロトゼロも杖を掲げ、防御の構えをとる。 ささら「ん~!!!」 プロトゼロに激突し、爆発。しかし…。 ささら「あぁっ!!」 爆煙の外にささらが弾き飛ばされる。 ささら「…くっ…!」 爆煙が晴れる。プロトゼロは無傷だった。 小町「もういいわよね? あなた達のドールのデータ、全て頂くわ」 更に前進するも、突然何かに気付いて立ち止まるプロトゼロ。 ささらの前に立ち、毅然とした眼差しで小町達を見つめるうずめ・まない・かがみ。 一方その頃…。 吉良一成の元にも、この戦いの様子の画像が届いていた。 吉良「これは…?」 アロエ「しめじ…」 車でスタジアムへと向かうみいな。 そして、山田海洋の元にも…。 山田「? この姉ちゃん、この前俺に勝った女じゃ…」 ~ストラテジールーム~ 真「委員会は限りなく正しい…しかし…」 アンヌ「?」 真「僕達も行こう…あの場所へ」 ~スタジアム~ 三笠「強いな…」 ラフレシアの君「ああ、強い…でも…」 小町「どういうつもりなのうずめちゃん…」 うずめ「ささら達は私の大切な友達なの」 マドレーヌとカティアに起こされるささら。 ささら「…!」 うずめ「見ているだけなんて出来ないよ!」 小町「プロトゼロ、排除しなさい」 うずめ「…」 ささら「ハァ…させない…!」 うずめ達の前に出るささら。 うずめ「ささら!」 ささら「はぁ…はぁ…」 ダメージは大きく、カティアに支えられて何とか歩ける状態だった。 ささら「私達はさ…所詮デジタルデータで出来た存在…簡単に消えてしまうのかも知れない…」 マドレーヌ「でも…だからこそ!」 しめじ「せめて、マスターとの繋がりを大事にしたい!」 ゆがけ「ほら!」 ゆがけに助けられて立ち上がるトゥネ。 トゥネ「ありがとう」 カティア「それが例え…」 小明「自ら望む形ではなくても…」 マゾーン「大丈夫?」 リーリン「うん」 ささらの真っ直ぐな視線が、うずめ・まない・かがみのそれに重なる。 小町「もういいわ。まとめて倒してしまいなさい、プロトゼロ」 プロトゼロは動かない。 小町「…? どうしたの、プロトゼロ…」 杖を持つ手を降ろす。 かがみ「…」 プロトゼロは完全に戦意を失い、泣いている。 プロトゼロ「……」 マドレーヌ「プロトゼロが…」 しめじ「泣いてる…」 かがみ「…あたしには分かる」 以前、うずめと戦った時の事を思い出す。 かがみ「…プロトゼロ!」 うずめに目を遣る。 かがみ「こいつが言っていたよ。自分の心を傷つけてまで、誰かと戦う必要はないって」 プロトゼロ「…」 その場にうずくまるプロトゼロ。 プロトゼロ「私は…生きたい…消えたくない…!」 本当の気持ちを口にする。 小町「プロトゼロ…」 うずめ「ねえ、小町さんがやっている事は、自分の希望の為にみんなの希望を押さえつけている事なんじゃないかな」 ささら「私達も押さえつけられていた…記憶の封印という形で」 小町「ささらは私に逆らうの?」 ささら「逆らうとか、そういうのじゃなくって…間違っていると思う」 小町「変わったのね、あなたは」 うずめ「小町さんにとって、ソネットという子は何だったの?」 小町「友達よ。大切な」 うずめ「ソネットから見て、小町さんは何だったのかな…」 小町「それは……!?」 うずめ「…友達、だよね?」 唇を噛み締める小町。 うずめ「みんな同じなんだよ。マスターとドールは決して主従関係じゃない」 小町「…ずっと…ソネットを生き返らせる為に…ただ、それだけの為に…」 かがみ「そうやってあなたも、自分の感情を押し殺してきた。ソネットだけを見て…」 まない「情が移らない様に、他のドール達を見ない様にして…」 「小町!」 小町「…」 振り返ると、真とアンヌがスタジアムに駆けつけていた。声はアンヌのものだった。 アンヌ「小町、よく聞いて! ささら達は、昔のあなたが知っているささら達じゃない。だってそこには、"うずめさんというデータ"が入ってるから…」 小町「…!」 アンヌ「だから…」 真「ドール達は、認識処理に不確定性が組み込まれている。だから、そのデータはソネット復活には使えない。もう無理なんだ」 かがみ「本当なの? お兄ちゃん」 真「ああ」 小町「そんな…じゃあ、ソネットは? 私のやってきた事は? ここまで用意したのに……! それでも駄目なの…?」 泣き出す小町。それを呆然と見つめるプロトゼロ。 アンヌ「でも他の方法を、この人が見つけてくれた」 小町「…?」 真はジャケットの内ポケットからカードを取り出し、小町に見せる。 真「これは、何のデータも入ってない空っぽの器の様なカードだ。初期型だったソネットは、ネットと常時接続していた筈。世界中に、ソネットのデータが、破片となって散っている可能性は高い。それを全て回収して、このカードに収められれば…」 うずめ「ソネットは復活出来る?」 真「あくまで可能性、でしかないけど…」 小町「正気で言っているの? 世界中のデータを回収するなんて、国レベルでも不可能よ!!」 真が小町の肩に手をかける。 小町「…?」 真「でもドールが接続していた空間なら、限られる筈だ。それに、開発者が付けたこのカードの名前…それは、"希望"!」 小町「!?」 ささら「そういう事ならさ、私達がネットの世界に飛び込んで、データを回収してくればいいだけの話でしょ?」 小町「え…?」 「ちょっと待ってくれよー!!」 小町が振り返ると、山田が観客席から手を振っている。 彼のドール…タルト・デッドライン・のほほん・しいの実・プチット、吉良とアロエも来ている。 山田「水臭いなあ! 俺達もいるぞ!」 吉良「委員長…あなたの愛に、協力させて欲しい…」 みいなもドールと共に来ている。 みいな「委員長小町、私も手伝います」 藤玖純と清水潔も。 藤玖「俺もドールの可能性と創造力を信じたい…」 清水「俺達は、明日に向かって走るしかないんだ!」 小町「でも私には、それに応えられるだけの希望を用意出来ない…」 うずめ「違うよ小町さん!」 うずめの声に振り返る小町。 うずめ「見返りはいらないんだよ。小町さんは友達だから…!」 小町「…友達…私が…?」 うずめ「それに私、会ってみたいの。小町さんが好きになった、その子に…」 小町「…」 うずめはかがみとまないに何かの確認を取る。 うずめ「さあみんな、いっくよー!!」 ドール達「オー!!」 それぞれの武器を空に掲げ、ドール達は一致団結。 うずめ「リジェクショーン!!」 ネット世界に送られるささら達。 マスター達も自分のドールをデバイスに戻し、ネット世界に送る。 そして、プロトゼロが立ち上がり…。 うずめ まない かがみ「…?」 小町の傍までジャンプする。 うずめ「?」 小町「…あなたも行ってくれるの?」 頷いて笑顔で見つめるプロトゼロ。 小町「…リジェクション」 三笠「羨ましいなあ」 ラフレシアの君「ああ。彼女達は今、新しい宝物を、見つけようとしているんだ」 デバイスを空に掲げるうずめ・まない・かがみ。 ネット世界。 拾ったデータを抱えて飛ぶ、かつて川越の研究所でささら達と戦ったメダーリア・デコレーション・オールデイン・デコラシオン・オルデン。 そしてチームかがみ。 レンブラント トーキー アプライエンス パーフォレーション「よいしょ…よいしょ…よいしょ…よい…ああっ!!」 藤玖のドール、レンブラント・トーキー・アプライエンス・パーフォレーションがスクリプターの号令で、壁に埋まったデータをロープで縛って引き抜いている。 脇には、チャンパとバジル(*6)がいる。 引き抜けたデータは、かなり大きかった。 「大きいの発見!」 「素敵!」 みいなのドール、オフィーリア・ポンパドゥール・アンチ・ヴィヴィ・ニンフェット。 アンチが拾ったものが一番大きかったようだ。 勢いよくホイッスルを鳴らす清水のドール、バルセロナ。 バルセロナ「おら、力入れろー!!」 その仲間、アムステルダム・カーディフ・エディンバラ・エドモントンが、てこで巨大なデータを動かしている。 アムステルダム カーディフ エディンバラ エドモントン「うんしょー!!」 そしてチームうずめは…。 ささら「みんな順調みたいだね」 マドレーヌ「ですがまだまだ足りませんわ」 カティア「何だかんだ言って、ネットの世界は広いからね」 しめじ「私が一番多く集めますぅ!」 小明「負けない…」 マドレーヌ「では誰が一番多く集めるか、競争ですね」 カティア「カティア負けないよ!」 小明「私も…」 しめじ「私もですぅ!」 ささら「よし、行くよ!」 カティア「はーい!」 ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── 海岸。 朝焼けを見つめる小町と、それを遠くから見ているうずめ・まない・かがみ。 そして三笠・ラフレシアの君・アンヌ・真・みこ・吉良・清水。 うずめ「みんな…遅いね…」 まない「うん…」 かがみ「もうすぐ夜が明けるよ…」 "希望"のカードを見つめながら、小町が考え事をしていると…。 うずめ「大丈夫だよ…小町さん」 小町の隣に座るうずめ。 小町「…!」 何かに気付いた。 うずめ「?」 小町「太陽…」 吉良「おい…あれ何だ?」 うずめ「?」 うずめが振り返ると、後ろの観覧車に徐々に明かりが点いていく。 うずめ「光…?」 小町も立ち上がって観覧車の方を見る。 「マスター!!」 まない「え?」 観覧車から声をかけたのはすずり。 すずり「こっちこっち~!!」 チームまないが戻ってきていた。 オフィーリア・アンチ・ヴィヴィ・ポンパドゥール・ニンフェット。 しいの実・デッドライン・プチット・のほほん・タルト。 プロトゼロも。 そして…。 ささら「うずめー!!」 小明「マスター!」 チームうずめも戻っていた。 うずめ「ささら! 小明!」 しめじ「マスター!!」 マドレーヌ「ご主人様ー!!」 カティア「マスター!!」 うずめ「しめじ! マドレーヌ! カティア!」 観覧車の中心に、ピンクの薔薇の蕾が現れる。 その様子を、マスター達は茫然と、真・アンヌ・三笠・ラフレシアの君は笑顔で見つめている。 そして、蕾が開いていき…。 小町「…?」 花弁の中に人の姿が見える。 小町「……」 泣き出す小町。 咲いた薔薇の中から現れたソネット。ドール達が回収したデータにより、彼女の再生は成功した。 ソネットが何かを呟く。 小町「…ソネット…!」 まない・かがみも喜んでいる。 そして、うずめも涙混じりの笑顔で…。 うずめ「…うん。今日もいい1日だ!」 うずめの部屋。 机の上には、ドール達からの誕生日プレゼントと手紙が置かれている(*7)。 マスターお誕生日おめでとう 今日の日をご主人様と祝えて幸せです。 マスターだーいすき▽ うずめが立派なマスターになるのを楽しみにしています。 今度いっしょにアクセサリー作りましょ~ お誕生日おめでとうございます 完
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惑星ラテシア。 宇宙海賊バンカーの巨大ロボット兵器・ブラストが、レジスタンス兵士たちを追いつめている。 ブラストのパイロットは、バンカー兵のバースト。 レジスタンスは、キルケル、フォーク、仮面で素顔を覆ったスケルトンの3人。 バースト「レジスタンスの諸君! この星はバンカーのものです」 キルケル「許さんぞ、バンカーめ! お前たちを、必ずこの星から叩き出してやる!」 バースト「フフフ、あくまでも戦うというのなら、死あるのみ」 そこへダンガイオーが飛来し、ビームを放ってブラストの腕を叩き砕く。 ロール「ダンガイオー、見参!!」 キルケル「ダンガイオー!?」 スケルトン「噂に聞いたことはある。バンカーに反旗を翻した、宇宙最強のロボットの名を」 ロール「この惑星ラテシアから、早々に退却しろ!」 バースト「何!? あなたは…… ロール・クラン!?」 ロール「そうだ! 俺はロール。この星は俺の──」 バースト「生まれ故郷だとでも言うのですか? 笑わせないでほしい。あなたはこの星へ戻って来る資格など無いはず。それとももう一度、地獄へ送り返してあげましょうか?」 ロール「何だとぉ!?」 ブラストの放った強烈な電撃が、ダンガイオーを襲う。 ロール「うわぁぁっ!!」 バースト「フフフ……」 ロールは反撃どころか、次第に表情が強張ってゆく。 パイ「どうなってんだ!? 反撃しねぇのかよ!?」 ミア「ロールの様子がおかしいわ!」 ブラストはダンガイオーを地面に蹴り落とすや、空の彼方へ飛び去る。 パイ「ロール! 何やってんだ!」 ランバ「ロール、どうしたの!? ミア「ロール、ロール!」 ミアたち一同は、宇宙船ダル・ダルに帰還する。 パイ「戦いたくないって!? どういうことさ! バンカーに制圧されてんのは、ロールの星だろう!? 昔はレジスタンスの一員として戦ってたっていうのは、間違いなのかい!?」 ロール「い、いや…… 僕は本当に、バンカーと戦っていた」 パイ「だったら、もう少し真剣になって戦いな!」 ミア「待って、パイ」 パイ「うるっせぇな、ミアは!! いつもしゃしゃり出てきやがって!」 ミア「で、でもロールは記憶が戻ったばかりで、混乱してるのよ、きっと」 ランバ「そうよ、ロールのせいじゃないのよ」 ロール「すまない、みんな…… でも、それだけじゃない。今回の敵には、何か不吉なものを感じたんだ」 ラテシア地表に築かれたバンカー基地。 四天王の1人の妖将ダァティラ、先ほどのバーストと、同じくバンカー兵のフラッシュ。 ダァティラ「バースト、フラッシュ。首尾はどうだ?」 バースト「第一段階は成功です。ロール・クランは予想通りの反応を見せました」 ダァティラ「よし。今後の作戦は、あの男の指示に従うのだ」 フラッシュ「ダァティラ様。私には彼が、ダンガイオーへの復讐心だけで動こうとしているのが、気に入りません」 ダァティラ「それでいいのだ。ダンガイオーチームの内、1人でも欠ければ我々の作戦は成功する。元々そのためだけに甦らせたのだ。わかったな? バースト、フラッシュ」 バーストたち「はい、ダァティラ様」 ロールは単身、ラテシアのレジスタンスのアジトを訪れる。 キルケルとフォークが銃を構え、ロールを包囲する。 フォーク「動くな!」 キルケル「こっちもだ。何者だ!?」 同じくレジスタンス兵の少女、ミドーが現れる。 ミドー「ロール! ロール・クランね?」 キルケルが、ロールを殴り飛ばす。 キルケル「ふざけるな! お前なんかに、仲間呼ばわりされる憶えはないぞ!」 ミドー「キルケル!?」 キルケル「今さら何のつもりだ! 自分のやったことに対して、償いでもしに来たのか!? ロール・クラン。レジスタンスの中では、映えぬきの戦士だった、ラテシアの英雄とまで呼ばれたお前が、この星を守り抜くことを、兵たちは信じて疑わなかった。だが突然、お前は俺たちの前から消えた。指導者を失い動揺する兵たちでは、バンカーの攻撃に勝てるはずもない。お前の片腕だったフラッシュ、バーストも死んでいった! なぜだ!?」 ミドー「キルケル、何を言い出すのよ!?」 キルケル「答は簡単だ! お前は俺たちを見捨てたんだ! 自由のための戦いなんて馬鹿馬鹿しいってな! 立て! 残された俺たちが、どれほど惨めだったか、お前にわからせてやる!」 スケルトン「待て、キルケル。この男、元は戦士だったと言ったな?」 キルケル「そうだが…… まさか、こいつを?」 スケルトン「そうだ、俺のパートナーにする。捕われている兵士たちを解放し、軍勢を立て直すには、バンカーの要塞工場に潜入せねばならん」 ロール「……」 スケルトン「ロール・クラン! 俺の名はスケルトン。見ての通り、宇宙傭兵だ。お前の過去に何があったかはどうでもいい。今は1人でも多くの力を、俺たちは必要としている。お前の中にまだ、ラテシアのために戦う気持ちが残っているのなら、この俺と組め」 宇宙船ダル・ダルのミアのもとに、ロールの通信が入る。 ミア「何ですって!?」 ロール「これから、昔の仲間と一緒に、バンカーの基地に潜入するんだ」 ミア「でも、そんな無茶なことを……」 ロール「やっと、記憶が戻りかけてきたんだ。でも、何かがはっきりしない。それが何なのか、自分で確かめてみたいんだ」 ミア「……わかった。みんなには黙っておくね。でも、気を付けて、ロール」 ロール「あぁ。ありがとう、ミア」 通信を終えたロールのもとに、ミドーがやって来る。 ミドー「ロール」 ロール「ミドー?」 ミドー「さっきはごめんなさい。キルケルもフォークも興奮して、あんな……」 ロール「そんなこと、もういいんだよ」 ミドー「突然あなたがいなくなってからというもの、私たち、どうしたらいいかわからなかったの」 ロール「すまなかった……」 ミドー「でも私、嬉しい。ロールが帰って来てくれて」 ロール「ミドー!」 ロール、スケルトン、キルケル、フォークの4人が基地に潜入する。 途中で二手に分かれ、ロールとスケルトンが通路を突き進む。 スケルトン「バンカーは捕えた兵士たちを順々に、生体コンピューターのパーツとして使用している。人間の持つ生命エネルギーを増幅して吸収する電脳システムが、この要塞内を駆け巡っているんだ。そうなってしまっては、もう手遅れだ。意思を持たない機械の一部となって、永遠に死ぬこともできん。その前に、1人でも多く助け出す!」 一方のミアたち。 パイ「ったく、今度は家出かよ!?」 ミア「そんな言い方、しなくたって……」 ランバ「そうよ! パイはロールに厳しすぎるわよ」 パイ「フン! 大体あんな神経の細かい奴が、このチームにいるってこと自体ダサいんだよ! だからこっちまで、おかしくなっちまうんだ!」 ミア「パ、パイ…… あのね」 ターサン博士が、話に加わる。 ターサン「あ──…… そのことについては、わしが話そう」 ミア「博士!」 ターサン「ロールがこの星でバンカーと戦っていたレジスタンスだったことは話したが…… 実は彼は一度、死んでいるんじゃ」 ミア「死んだ……!? ロールが!?」 ターサン「そうじゃ。まぁ、正確には『殺された』というところなんじゃが、その犯人が同じレジスタンスの仲間ということもあって、ロールの心には死への恐怖が、深く染み付いてしまっているのじゃ。バンカーとの戦いに疲れた者たちの中には、金で友を売ったり、自分たち可愛さに人殺しをする奴も出る。戦うことに純粋過ぎたロールは、そのショックからまだ立ち直れずにいるんじゃよ」 ミア (ロール…… 大変!) ラテシアのバンカー基地内。ロールはスケルトンとも別れ、単身で奥へと進む。 ロール (この奥が囚人たちの牢だと、スケルトンは言っていた。でも、行き止まりになっている。どういうことだ?) 暗がりの中に、キルケルとフォークが立っている。 ロール「フォーク、キルケル!」 キルケルたちが倒れる。すでに事切れている。 ロール「フォーク…… キル……ケル? ──誰だ!?」 気配を感じて振り向くと、かつての同胞、現在はバンカー兵のフラッシュ。 ロール「フ、フラッシュ!?」 挟み撃ちするように、バーストも現れる。 バースト「久しぶりね、ロール・クラン」 ロール「バースト!?」 フラッシュ「僕たちのこと、憶えててくれたよね? ロール・クラン」 ロール「あ…… あ、あ……」 そこへ、スケルトンも現れる。 ロール「スケル……」 素顔を覆っていたスケルトンの仮面が、真っ二つに割れる。 ロール「……トン!?」 その正体はなんと、第1話で死んだはずのギル・バーグ。 ロール「あ……!?」 ギル「スケルトン? 知らんな。俺はギル・バーグ。お前のよく知っている男さ」 ロール「ギ、ギル!? どうして!?」 ギル「貴様らを皆殺しにするために、こうして生まれ変わったのよ」 ギルが鋼の義手で、ロールの首を捩じ上げ、壁面に叩きつける。 朦朧とするロールの意識の中で、過去の記憶が甦る。 バーストがロールを羽交い絞めにし、フラッシュがナイフを抜く光景── (バースト『フフフ、苦しいでしょう? ロール』) (フラッシュ『お別れだね』) ギル「終ったか?」 バーストとフラッシュに囲まれ、ロールは人形のように無表情に成り果てている。 ギル「お前はエサだ、ロール。ミア・アリスをおびき出すためのな。それに、お前はもう戦えまい。フフフフフ……」 ターサン博士やミアたちのもとに、ギルからの通信が入る。 ギル「フフフ。また会えたな、ダンガイオーチームの諸君。貴様らの仲間ロール・クランは、我らバンカーの手中にある。奴を生かすも殺すも、俺の心一つってわけだ」 ミア「ロール!」 ギル「ミア・アリス!」 ミア「は、はい!」 ギル「お前1人で、我がバンカーの移動要塞へやって来い。無論、他の者の手出しは一切なしだ。来なければ、ロールはバンカーの超能力兵士として改造する。手遅れにならんようにな。フフフ……」 ダン・メカニックのミア機が単身、ダル・ダルから飛び立つ。 ミア「(ギル、生きていたなんて……) 怖いけど…… でも、行くしかないか」 ミア機が、惑星ラテシアのバンカー基地上空に飛来する。 ギル「そこで着陸しろ」 ミア機が着陸。ロールはバーストとフラッシュに捕われており、ギルが待ち構えている。 ミア「ロール!?」 ギル「よし。降りて、ここへ来るんだ」 ミアは、その指示に従う。 ミア「約束です。ロールを返して!」 ギル「会いたかったぞ…… ミア・アリス!」 ギルの義手から、鋭い鉤爪が飛び出す。 ミア「やっぱり……!」 一方のターサン博士たち。 ターサン「な、何じゃとぉ!? おお、お前たちまで勝手に行くっちゅうのか!?」 パイ「ターサン博士、悪いけど行かせてもらうぜ」 ランバ「ほっとけないもんね」 ターサン「し、しかし、お前たちが行けば、ギルはどんな手に出てくるかわからんぞ」 パイ「このまま何もしないでいたら、2人は殺される。その次は、ダンガイオーの無い私たちの番さ。そうなる前に、こっちから出向いて行ってやるんだよ!」 ラテシアでは、ミアが抵抗もできず、ギルに一方的に痛めつけられている。 ギル「俺の肉体は千切れ、裂け、バラバラになった。だが、俺の魂は叫んでいた。貴様らと、俺を裏切ったターサンを八つ裂きにするまで、死ぬわけにはいかんとな! 特にミア・アリス、貴様をな」 ミア「あぁ──っっ!!」 ギル「お前たちは俺を憐れみ、情けをかけようとした。戦士としてのプライドを汚し、嘲笑ったのだ」 ミア (ロール…… ロール! しっかりして、ロール!) 人形のように無表情のロールの、眉が微かに動く。 ギル「ハハハハ! テレパシーでいくら呼び掛けても、無駄なことだ。奴の戦闘意欲は恐怖という感情によって、完全に封じ込められている。奴自身の持つ、過去の記憶と一緒にな」 ギルが鋼の義手で、ミアの首を絞め上げる。 ミア「あ、あ……」 ギル「どうした? あのときのように、力を使ってみろ! だがそのとき、ロールは確実に死ぬことになるぞ」 ミア (ロール…… 目を覚まして! ロール、ロール……) ロールの唇がピクピクと動き、全身に脂汗が滲む。 ロール「……め……ろ……」 フラッシュ「むっ?」 ロール「や……め……ろ…… やめろおおぉぉ──っっ!!」 ロールが自我を取り戻し、ギル目がけて飛び出す。 ロール「ミアああぁぁ──っっ!!」 ギル「貴様!?」 ロールが全身に衝撃波を漲らせて突進、大爆発──! パイとランバはそれぞれの機体で、ラテシア上空を訪れている。 パイ「何なんだ、今の爆発は!?」 ランバ「見て、パイ! ミアよ、ミアのメカよ!」 ミア機が、爆炎の中から飛び立つ。 パイ「ミア! 生きているなら、返事しろ!」 ランバ「ロールは大丈夫なの!? ミア!」 ミア「ふ、2人とも…… 大丈夫よ。このまま、合体しましょう!」 ダァティラ「ギルの馬鹿者共めが、失敗しおって! バースト、フラッシュ、ダンガイオーを迎え撃て!」 バーストたち「お任せください」 ミア「クロス・ファイト! ダンガイオ──ッッ!!」 ギル「くそぉ…… あと一息というところで!」 ダン・メカニックが4機合体、ダンガイオーとなって地上に降り立つ。 ギル「ダ、ダンガイオー!?」 ロール「覚悟しろ、ギル・バーグ!」 パイ「ロール、右後方から来るよ!」 バーストの乗るブラスト、フラッシュの乗るライドール、2体のロボットが現れる。 バースト「ギル・バーグ、今の内です!」 フラッシュ「この場は我らに任せて、早く!」 ギル「くそっ!」 ギルが飛び去る。 ロール「邪魔だぁ──っっ!!」「ダンガイビーム!」 ダンガイオーがライドールに、パンチとビームの連続攻撃。 しかい、ブラストがダンガイオーを背後から羽交い絞めにする。 ロール「何っ!?」 バースト「フフフ。もう一度、殺してあげる! フラッシュ「あの頃の負け戦を聖戦だなんて信じていたのは、あなただけよ、ロール。あのときと同じように、あなたの未来も、理想も、粉々にされるのよ」 ロール「……そうだ、あれは聖戦などではなかった。それがわかった今、貴様らに遠慮するつもりはない!」 捕われのダンガイオーを目がけ、フラッシュが突進する。 ロール「でやあぁぁ!!」 バースト「バ、馬鹿な!?」 ダンガイオーは力ずくで拘束を振りほどき、ブラストを投げ飛ばし、ライドールに叩きつける。 ロール「サイキック・ウェ──イブ!!」 ダンガイオーの放った念動力が、ブラストとライドールを捉える。 バースト「フ、フラッシュ──!!」 フラッシュ「バースト──!!」 2機が強力な念動力で宙に持ち上げられ、機体がどんどん砕けてゆく。 バースト「こ、こんな……」 フラッシュ「死に方ぁぁ──!!」 2人が歪んでいく機体に押しつぶされつつ、ブラストとライドールが大爆発する。 ロール「バースト…… フラッシュ…… くっそおおぉぉ──っっ!!」 ロールは怒りに任せ、眼下のバンカー基地に掌を突き立て、サイキック・ウェーブを放つ。 基地が激しく揺れ、次々に砕けてゆく。 ダァティラ「こ、これは一体!? 一体、何事が起こったのだ!?」 ロール「ぐううぅぅ──っっ!!」 ダァティラ「ガ、ガリモス大船長おおぉぉ──っっ!!」 ダァティラ諸共、ラテシア地上のバンカー基地が大爆発を遂げる。 ミドー「ロール……」 ダンガイオーが爆発の中から飛び立ち、衛星軌道上の宇宙船ダル・ダルのもとへ帰還してゆく。 ミアたちは皆、機内で疲弊しきっている。 ターサン「みんな、無事か!?」 ロール「はぁ、はぁ…… はい、博士」 パイ「ちゃんと生きてるよ……」 ランバ「私、疲れたぁ~!」 ミア「は、博士…… フフッ」 ターサン「良かった…… 良かったのぉ! 一時はどうなることかと思ったぞ」 ロール「ミア、ありがとう。おかげで助かったよ!」 ミア「うぅん、私こそ……」 ロール「でも、あのとき僕が正気に戻らなかったら、ミアは……」 ミア「私、信じてたもん。ロールのこと」 ロール「ミア……!」 ランバ「おぉ、おぉ! 熱い熱い熱~い!」 ミア「や、やだぁ!」 ターサン「い、いかん!」 突然のビーム攻撃が、ダンガイオーに炸裂する。 一同「ああぁぁ──っっ!!」 攻撃の主は、ギルの乗る巨大ロボ、ギル・ギア。 ターサン「あ、あやつは…… ギルか!?」 ギル「このまま地獄へ旅立たせてやるぜ、ダンガイオー」 ロール「奴め、生きていたのか!」 ランバ「ダンガイオーは大丈夫なの!?」 ミア「今の状態じゃ、まともに戦える相手じゃないわ!」 パイ「ヤバいぜ、こいつは!」 ギル・ギアが、容赦なく突進してくる。 ロール「やるしかない! 行くぞぉっ!!」 ダンガイオーが攻撃を放つが、ギル・ギアはたやすくそれを跳ね返す。 ギル「無駄だ、無駄だぁ!」 ダンガイオーが剣を抜くが、その剣身がギル・ギアの刀に叩き折られてしまう。 ギル「もらった!」 ロール「速い!?」 剣撃でダンガイオーの肩の装甲が砕け散り、火花が飛び散る。 ギル「終わりだ…… ダンガイオー!」 ターサン博士が宇宙船ダル・ダルからの砲撃で、必死に援護する。 ギル「何!?」 ギルは、ダル・ダルに矛先を向ける。 ターサン「わぁぁ、ヤバい!」 ギル「ターサン、貴様も死ね!」 ギル・ギアのビームが、ダル・ダルの船体を貫く。 音声『警告します。メインエンジン部に被弾。本船は5分以内に爆発します』 ターサン「な、何じゃと!? だ、脱出じゃあ! 脱出!」 ミア「大変! ダル・ダルが!?」 パイ「早く助けないと!」 ダンガイオーがダル・ダルを救おうとするものの、その前にギル・ギアが立ち塞がる。 ギル「どこへ行く? フフフ」 ギル・ギアの銃撃の連射で、ダンガイオーの装甲が、薄紙のように砕かれてゆく。 パイ「ロールぅ! 何とか反撃できねぇのかよぉ!?」 ロール「駄目だ! パワーが上がらない!」 ギル「くたばれぇぇ!!」 ギル・ギアの放った強烈なビームが、ダンガイオーに直撃する。 一同「ああぁぁ──っっ!!」 ダンガイオーが制御を失い、ラテシア上空を赤熱化しながら落下してゆく。 ミア (いけない…… このまま墜ちたら!) ミアの超能力が発動── ダンガイオーがラテシア地上に落下。もうもうと土煙が上がる。 ギル「フフフ…… 終わったな、ダンガイオー!」 ダンガイオーは、どうにか地上への直撃は避けたものの、ミアたちは気を失っている。 ターサン「ダンガイオーチーム! ダンガイオーチーム!」 ミア「……は、博士!?」 ターサン「おぉ、何とか持ち堪えたようじゃの」 ランバ「は、博士…… 早く、脱出しないと」 ターサン「その…… 脱出装置も、やられたんじゃよ」 宇宙船ダル・ダルは、船体各所から火を吹き、もはや最期を迎えようとしている。 ターサン「もう、おしまいじゃ」 ミア「そんな!?」 ランバ「博士!?」 パイ「何だって!?」 ターサン「ワープ・ビームを発射する。ダンガイオーの残る全エネルギーを使ってギルを吹っ飛ばし、バンカーの追っ手が来る前に脱出するのじゃ」 ミア「博士! ダル・ダルから出る方法は、何か無いんですか!?」 ターサン「無駄じゃ。それより今、サイキック・パワーを使えば、ダンガイオーも耐えられぬかもしれん。お前たちが生きるか死ぬかの賭けなのじゃぞ」 ロール「ワープ・ビームで、僕たちを……」 ターサン「お前たちは、わしの最高傑作じゃからな」 ランバ「は、博士……」 ギル「よくぞ耐えたものだなぁ、ダンガイオー。だが次の一撃こそ、貴様の本当の最期だ。ハハハハハ!」 ギル・ギアが地上に降下してゆく。 ロール「やるぞ、みんな!」 ミア「駄目よ、博士を助けないと!」 パイ「ミア…… 博士は、命を賭けたんだ」 ターサン「その通りじゃ。さぁ、4人の力を合せてダンガイオーの強さを、わしに見せてくれ」 ミア「は、博士…… 博士……」 ギル・ギアが地上に降り立ち、ダンガイオー目がけて突進して来る。 パイ「来るぜ!!」 ロール「立て、ダンガイオー!!」 ダンガイオーが全身ボロボロの身で、土煙を上げつつ立ち上がる。 ロール「サイキック──!!」 ギル「とどめだぁ、ダンガイオー!!」 ロール「ウェェ──イブゥゥ!!」 ダンガイオーの放った凄まじい念動力が、ギル・ギアを捉える。 ギル「があっっ!! バ、馬鹿なぁ! 奴のどこにこんな力が残っていたというのだ!?」 ダンガイオーも超能力の放出に耐えきれず、火花が飛び散り、次々に装甲が砕けてゆく。 ロール「だああぁぁ──っっ!!」 ギル「い、いかん!!」 渾身の念動力により、ギル・ギアの機体がどんどん歪み、炎に包まれ、大爆発──!! ターサン「見事じゃぞ、ダンガイオー!」 ダンガイオーが力を使い果たし、ガックリと膝をつく。 ロール「こっちも爆発するぞ!」 ミア「ダンガイオー、みんなを守って!」 ミアの超能力が発動し、ダンガイオーが光に包まれる。 ターサン「ワープ・ビーム、発射ぁ!」 宇宙船ダル・ダルのワープビームが、ラテシアの地表目がけて放たれる。 ダンガイオーが爆発の寸前、地上から姿を掻き消す。 ターサン「さらばじゃ、ミア、ロール、ランバ、パイ…… そして、ダンガイオーよ……」 そして、ダル・ダルも大爆発── 地上では、ギルが深手を負いながらも、ギル・ギアからすんでのところで脱出していた。 ギル「ワープ・ビームか。ターサンの奴……」 ギルは単身、宇宙海賊バンカーのガリモス大船長のもとへ帰還する。 ギル「お許しを。ガリモス大船長。残る4人は必ず捜し出し、息の根を止めてご覧にいれます」 ガリモス「ダァティラを失ったとは言え、ダンガイオーとターサンを葬った働きは見事」 ギル「はっ!」 ガリモス「ギル・バーグ! ダァティラに変わり、貴様を四天王の1人に加えよう」 ギル「ありがとうございます、ガリモス大船長! (ミア・アリス。どこへ逃げようと、必ずお前を殺す) フフフ……」 宇宙空間。ダンガイオーは原型を留めないバラバラの残骸と化し、宇宙を漂っている。 無数の残骸の中、コクピットブロックのパーツの中で、ロール、ランバ、パイ、ミアが眠り続けている…… 破邪大星ダンガイオー第一部完
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↑7ケンイチ作中において達人への道とは上るものではなく転がり落ちるものだからね。途中で死ぬことはあっても至らないことはない。そして途中で止めるという選択肢もない。踏み込んだ以上至るか死ぬか。 -- 名無しさん (2017-03-21 18 12 08) コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-03-25 18 16 17) ベクターボールの「カニ味だ」はここに載せていいものか… -- 名無しさん (2017-03-25 18 18 29) 何気に二十一世紀になってもトンデモな最終回って更新されつづけるもんなんだな -- 名無しさん (2017-03-31 23 52 46) 競女もカニ味に匹敵するのぶっこんできた -- 名無しさん (2017-04-22 12 54 03) 例のところにカブトボーグがあったら意味不明なことになりそう -- 名無しさん (2017-05-04 00 08 54) 作品が終わっても死にたくなったことはないな…だからお前らも最終回迎えても生きろ -- 名無しさん (2017-06-21 10 26 42) 作品によっては数年後、ないしは十数年後に新シリーズや続編が始まるパターンもあるからね。諦めずに生きろ(レ) -- 名無しさん (2017-07-06 22 33 38) 言っておくけど男坂は一応電子書籍で完結しているよ -- 名無しさん (2017-07-25 13 48 23) カブトボーグの場合はどの最終回のことかわからない、1話でいいのかな? -- 名無しさん (2017-09-09 23 47 24) 「最終回でコケるのが!!名作の条件なんだよ!!!」 -- 名無しさん (2017-09-29 15 37 49) 最近(昔からもある?)では最終和話前が実質的最終回で、最終回は「その後の物語」を描くことがある。ただしメディアリミックスでカットされることもある。 -- 名無しさん (2017-10-06 11 20 34) バトスピブレイヴ最終回の驚愕は一生忘れられないと思う。サンライズはさっさと続編作ってやれよ… -- 名無しさん (2017-12-30 17 33 49) ↑5 あれ。終わったのか!? 途中から読んでなかったからわからなかった; -- 名無しさん (2018-01-04 20 18 14) 来週のポプテピピックに期待 -- 名無しさん (2018-03-19 13 25 06) でも、やっぱり最終回は、OP、もしくは初代OPがEDとして流れたり、映画みたいにスタッフロールが下から上へと流れたり、ED流しながらエピローグか後日談を描いたり、それってかっこよくて、胸に染みてる・響くなぁ・・・。( でも、出来れば衝撃の結末( ラスト )とかのテロップは、控えて欲しい…心臓に悪いから( 汗 ) 。 ) -- 名無しさん (2018-04-03 22 17 47) バラエティの終わりは常にズタボロのバッドエンド -- 名無しさん (2018-06-02 22 03 37) アクファがない… -- 名無しさん (2018-06-11 13 33 04) Gガンは一見ハッピーエンドだけど世界観的には悪化しかしてないっていう -- 名無しさん (2018-06-11 13 44 45) 監督がグラサン外すとその下には…で終わった電脳警察サイバーコップ -- 名無しさん (2018-07-03 23 46 17) バラエティ番組でやや最近ひどい終わり方をしたのはやっぱりクイズ金の正解銀の正解かなぁ 最終回は今までの形式とはかけ離れたクイズやってたし、終わり方も誰も「今日で終わりでーす」みたいな事も言わなかったし、「今まで視聴していただきありがとうございました」みたいなテロップもなく普通に終わったからあのパターンは最悪だと思った -- 名無しさん (2018-07-12 18 51 36) ↑視聴率の低迷で路線変更した結果却って受けずに番組終了というのはよくあるけど、あの番組は最終回「だけ」がいつもと極端に違う内容で困惑したわ -- 名無しさん (2018-07-28 13 27 28) ↑2 ワタシがクイズ番組の最終回で最悪だったのは、2001年か2002年ごろにやってた姫様を子供たちが助けに行くストーリーでしたが、最終的に巨悪が勝つ展開( しかも、敵が勝ったら1000か10000ポイント入るとか強引で卑劣なやり方で )になって・・・彼らの戦いはまだまだ続くってなって・・・ありゃ無いでしょ! -- 名無しさん (2018-09-29 21 43 32) ↑バーチャQだっけ?もううろ覚えだけど確かになんかスッキリしない終わり方だった記憶はあるなあ -- 名無しさん (2018-10-08 19 08 19) ↑それです!先ほど調べて思い出しました!ありがとうごさいます!ハリケンジャーとフラビージョ&ウェンディーヌが相手となったのは宣伝であったのだから仕方が無いけど・・・最終回のアレは「大人は汚い」で済まされないでしょう!と今になって思います。 -- ↑2の者ですが。 (2018-10-08 19 17 07) ロボアニメだと主人公機が何らかの理由で失われるパターンが多いよね -- 名無しさん (2018-12-21 22 10 18) ウルトラシリーズは昭和時代、セブン以外は最終回は単話でそれもたまにある2本立て話よりスケールが落ちる事がザラだった パワードとティガから最終回は2本立てで大スケールで、が当たり前になった感じ -- 名無しさん (2018-12-21 23 02 10) ↑ -- 名無しさん (2019-08-11 16 29 02) ↑9 大丈夫さ! ドモンたちと、あの親父ならきっと、問題のないガンダムファイトのシステムを作り上げてくれるさ! -- 名無しさん (2019-08-11 16 29 56) 流星人間ゾーンも追加で。アレはなんと最終回で敵との決着も付かず、話自体も何の変哲も無い普通の話っつー・・・。 -- 名無しさん (2019-09-02 17 49 42) がっこうぐらし!が話数の不足で最終回手前までの伏線や展開をすっ飛ばしてとりあえず大団円描いて終わったそうだ -- 名無しさん (2020-02-14 10 31 38) とある御方「ワシはアニメ最終回とかのラストバトルでオープニング曲が流れる演出が好き」......分かる( ウェブダイバーとか、戦隊とか、ふたりはプリキュアとか、あと他には.... )。 -- 名無しさん (2020-09-12 23 32 12) 最終回発情期 -- 名無しさん (2021-01-13 15 32 48) 家庭教師ヒットマンREBORN!の最終回で、ツナのセリフに「羽のない天使」と言う言葉があった。脳内でそのオープニングの歌詞が再生した人は結構いたはずなのでは? -- 名無しさん (2021-02-04 22 43 42) ↑2 銀魂でそのワードが登場して以降、他の作品とかで出現・該当( 発情? )しないか否か、ちょっと心配になっている....。 -- 名無しさん (2021-05-03 21 32 50) あかね「だって…乱馬…あたしの事好きなんでしょ?」らんま「へ?」 -- 名無しさん (2021-06-01 22 13 35) ガングレイヴの最終回は今でも見返すぐらい好き。ハリーの慟哭が堪んねぇんだ‥ -- 名無しさん (2021-06-24 20 54 40) 誰か、ガンダムの残り(ZZ、V、0080、0083、SDGF、SD三国伝、BDシリーズ、そしてUC)も追記してくれい・・・。 -- 名無しさん (2021-07-05 21 09 08) ↑の人です。申し訳ない、Gレコ書き忘れてた・・・。 -- 名無しさん (2021-07-05 21 10 20) ウマ娘は「ゲームが原作系」じゃないんですかね…?いやまあ一期の頃は原作が危ぶまれてたけどw -- 名無しさん (2021-10-06 03 25 38) トリコ「この全宇宙のーすべての食材に感謝を込めて…いただきます!!」 -- 名無しさん (2021-10-13 21 53 06) ↑でもそこから戦う相手は捕獲レベル53万の化物なんだよね…ボロクソに返り討ちにされるバットエンドしか浮かばない… -- 名無しさん (2021-11-06 07 29 04) アニメやドラマで感動的な最終回やった直後にギャグCM(や新番組の宣伝)が入ると猛烈に寒いというか空しい気分になる。余韻を味わいたいなら即行テレビを消そう… -- 名無しさん (2021-11-06 12 37 30) ↑2 そんなあなたに肩を落とす丁度いい作品をおすすめする(あたしンちなど)。 -- 名無しさん (2021-12-01 21 08 40) 小説はラノベ系が案外無いのね -- 名無しさん (2021-12-01 22 05 23) 清麿「また会おう!ガッシュ。」 -- 名無しさん (2021-12-02 16 31 38) ↑2 完結するラノベって意外と少なくな…。あと1巻か2巻で終わりそうなのにと言うのの多い事よ。 -- 名無しさん (2022-01-24 16 57 28) サンライズのカテゴリあるのにカウボーイビバップはないのか。 -- 名無しさん (2022-02-06 06 25 19) マカ「この魂の共鳴を!!!」 -- 名無しさん (2022-04-04 22 16 49) 誰だよドンブラ入れたやつ!!!!!!!!! -- 名無しさん (2022-11-10 11 20 58) つぐみ「これが私の殺伐だけど、ウキウキライフッ!」 -- 名無しさん (2022-12-02 21 36 24) 「日常(漫画)」は連載再開されたから、削除した方が良いのでは? -- 名無しさん (2022-12-20 17 52 41) ↑9 修正 ✕肩を落とす ○肩の力を抜く -- 名無しさん (2023-01-04 22 07 49) コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-01-04 22 29 13) コメント欄をログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-01-14 13 49 29 アニメのデビチルの『黒の書・赤の書』をモチーフとした作品の最終回では、ゼブルになってしまったゼットに話し掛けるセツナの姿に泣いてしまった人も多いだろう…。でも、ヒロインの座をゼットに奪われてしまったミライちゃんですが、「ゼットを助けられるのはセツナだけ」と言ったのは、他ならぬミライちゃんである。なのでそのシーンを好きになった人もいるだろう…。 -- (名無しさん) 2023-02-04 22 57 09 DMMの「巨神と誓女」は、ソシャゲが完璧な最終回を迎えた非常に稀な例。 -- (名無しさん) 2023-02-06 01 05 40 月刊最終回 こと異世界居酒屋のぶ -- (名無しさん) 2023-02-13 12 36 21 妖怪ウォッチ♪はあまりにもあっさりしすぎていた。もうちょっと盛り上げてあげようよ。 -- (名無しさん) 2023-04-04 22 34 23 行数が3000行を超えていたためページが表示されなくなっていました。どうにか2996行まで詰めて対処しましたが、対策が必要と思われます。 -- (名無しさん) 2023-08-02 09 02 57 ↑そもそも代表的な、と書いてあるのにこんなにいっぱいあるなら全然代表になってないと思うよ。 -- (名無しさん) 2023-08-02 10 05 45 ↑さすがに削除やページ分割となると、総合相談所への投稿が可能な方にお任せしたいです。小手先程度の推敲圧縮ならともかく、そこまでいくと一般利用者の手には余りますので。 -- (名無しさん) 2023-08-02 17 54 27 列挙するにしても作品名を挙げて内容を書くのでは分量が増えやすく、パターンを挙げてそれに作品名を書くという形にした方が -- (名無しさん) 2023-08-03 08 27 59 そもそも作品名の列挙自体別にやらなくてもいい。↑のやり方に変更して、そのパターンに該当する分かりやすい例を2,3個(場合によっては1個でも十分)挙げるくらいでいい -- (名無しさん) 2023-08-03 08 49 56 バッドエンドとかビターエンドとかにあるタイトルは削除するのはどうか。 -- (名無しさん) 2023-08-03 08 56 39 1980年代の少年ジャンプの伝説の打ち切り作品『セコンド』はなんと6週打ち切りだったので、2008年の『チャゲチャ』(8週打ち切り)が少年ジャンプ最短記録なのは間違いだよ。 -- (名無しさん) 2023-12-02 18 44 21 『VS嵐』の後釜だった『VS魂』は岸優太のジャニーズ退社の影響により2023年9月末に放送終了されましたが。 -- (名無しさん) 2023-12-02 18 51 29 ↑2、いや『セコンド』は短期集中連載扱いだったような…。 -- (名無しさん) 2024-01-10 15 42 42 ↑7相談所にページの分割を提案してみたが羅列項目に成るのでダメだそうです。正直気は進まないけど代表的な最終回の部分は一度全部削除するしかないかもしれません -- (名無しさん) 2024-02-10 08 08 34 削除したなら削除したと報告してほしかった。議論スレ見てるならわかるが経緯知らないと荒らしだと思われそう。 -- (名無しさん) 2024-02-23 22 42 41
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~次回予告~熱斗『Drリーガルの戦慄と恐怖が始まった。奴はレーザーマンとのクロスフュージョンで巨大化し、街を破壊しながら科学省へと迫ってくる!』ロックマン『僕と熱斗君はクロスフュージョンで立ち向かうが、駄目だ。奴はあまりに強すぎる!』熱斗『みんなの力を貸してくれ!』ロックマン『僕達に力を』熱斗『リーガルと戦う』熱斗・ロックマン『力を!』熱斗・ロックマン『次回、ロックマンエグゼAXESS最終回「光とどく場所へ」』熱斗『君もこのチャンネルに・・・』熱斗・ロックマン『アクセス!』 ~これまでのあらすじ~ネビュラのダークロイドは、ほぼ全て倒されエージェントの大園ゆり子は改心しながらも海に消えた。ダークオーラに取り込まれたブルースも炎山と熱斗達の奮闘により救われた。しかし復活したシェードマンはラッシュを利用し実体化、現実世界で暴れまわる。時同じくして、ネビュラは世界中でナビを大量に誘拐し、彼らをエネルギーとして発生させたディメンショナルエリアで地球全体を覆ってしまった。自分たちダークロイドを使い捨てたDrリーガルに復讐すべくシェードマンはリーガルに挑むが・・・・ ディメンショナルエリアに覆われた地球。 シェードマンとリーガルがその発生源であるリーガルタワーで対峙している。 地上で熱斗と炎山、名人と光祐一郎が行方を見ていた。 ロックマン「悲鳴だ」 熱斗「え?」 ロックマン「空だよ」 「ディメンショナルエリアのエネルギーに変えられてしまった 何千、何万というナビたちの悲鳴が渦巻いている・・・」 「究極のナビ」ことフォルテも現実世界の何処かで見ていた。 シェードマン「行くぞお!!リーガル」 リーガル「ダークシンクロチップ」「スロットイン」 リーガルは椅子の端末にダークシンクロチップをスロットインした。 「クロスフュージョン」 「ぬぅぅん」 リーガルは自身のナビのレーザーマンとクロスフュージョン(CF)を果たした。 光とどく場所へ 熱斗「ドクターリーガルが!」 炎山「奴もクロスフュージョン出来るのか」 シェードマン「喰らえ!はあ!」 シェードマンがCFレーザーマンに電車を投げつけた。 CFレーザーマンはレーザーで電車を破壊するが、煙で視界を封じられる。 煙が晴れた時には、CFレーザーマンの腹をシェードマンの爪が貫いていた。 後ろのリーガルタワーに回ったシェードマンが、隙を突いて右手を伸ばしていたのだ。 シェードマン「ふん、いかに武装しようが所詮人間など脆い存在」 「淘汰される運命なのだ!」 シェードマンが追撃で左手も伸ばし、CFレーザーマンを更に貫く。 リーガル「前にも言ったはずだ」 シェードマン「?」 リーガル「たかがデータ生命体が地球を支配しようなどと・・・」 しかし、CFレーザーマンは、大ダメージを受けたにもかかわらず、平然と頭を真後ろに回し、目からレーザーを放った。 シェードマン「ぬわぁ!」 レーザーにシェードマンの右手が切り飛ばされデリートされた。 リーガル「エリアスチール」 CFレーザーマンが距離を詰めて シェードマンを蹴り飛ばし、タワーの壁に叩きつける。 リーガル「愚かな夢を見たのが間違いだ」 シェードマン「ぬぉぉぉぉ・・・」 CFレーサーマンはシェードマンの首筋を掴み持ち上げる。 フォルテは背を向け、姿を消した。 リーガル「貴様をデリートしなかったのは無間地獄で永遠の苦しみを与えるため」 シェードマン「黙れ!うおぉ・・・!」 シェードマンは左手でCFレーザーマンを殴りつけようとするも、受け止められたばかりか左手も引きちぎられた。 シェードマン「うわぁぁぁぁ!!」 リーガル「だがこの世に未練を残す様では目障りだ」 「今度はデリートしてやる」 「クロスレーザー!」 CFレーザーマンの腹から放たれたレーザーがシェードマンを貫き、 十字の光に包み込む。 シェードマン「ぬわぁぁぁ・・・」 シェードマンは断末魔の叫びを残して閃光と共に消滅した。 熱斗「あのシェードマンが・・・」 炎山「・・・あっけなくデリートされるとは・・・」 祐一郎「熱斗、炎山君!戻るぞ、科学省で対策を立て直す」 二人を乗せた車がリーガルタワーから離れる。 リーガル「本当の恐怖とはこれから始まるのだよ、光祐一郎」 ロックマン・サーチソウルがリーガルタワーを偵察していた。 ロックマン「データを送信します」 熱斗たちは科学省に戻っていた。 真辺警部「リーガルタワー周辺の封鎖を完了しました」 貴船警視総監「うむ」 モニターにはリーガルタワーの内部構造が表示されていて、 上部に赤いマーカーがあった。 熱斗「あの光は?」 祐一郎「エネルギーコアだ」 熱斗「エネルギーコア?」 祐一郎「リーガルタワーをはじめ36基のディメンショナルコンバーターにエネルギーを供給することによって大規模なディメンショナルエリアを発生させているんだ」 熱斗「だったらエネルギーコアを破壊すれば」 炎山「地球を覆っているディメンショナルエリアは消滅するはず」 名人「だが難しいな」 「リーガルタワーのファイヤーウォールは予想以上に鉄壁だ」 「電脳世界からの侵入はまず不可能だろう」 職員「大変です!アメロッパに巨大レーザーマンが出現しました」 名人「何だって!」 アメロッパの街を破壊する巨大なレーザーマンの映像が 部屋のモニターに映っている。 職員「博士! キングランド、シャーロにもレーザーマンが出現した模様です」 キングランドの時計塔を巨大レーザーマンのレーザーが貫き破壊する。 シャーロでは戦車隊が巨大レーザーマンを砲撃するが全く効かず巨大レーザーマンに踏み潰される。 職員「今度はナマステ! クリームランドもです!」 貴船「どういうことだ!レーザーマンが一度に何体も出現するなんて」 祐一郎「そうか、立体映像の擬似物質化だ」 熱斗「立体映像? ディメンショナルエリアでウイルスが実体化するみたいに?」 祐一郎「 実際には遥かに高度で複雑な技術が必要だが・・・」 その時、モニターがノイズに覆われる。 名人「どうした?」 職員「分かりません 突然電波に異常が」 モニターがCFレーザーマンの映像に切り替わった。 リーガル「ふふふ、ふはははは」 祐一郎「Drリーガル!」 リーガル「諸君」 「驚異の科学の前に一切の抵抗は無意味だ」 「人類は私の前にひれ伏せ」 「デューオの遺伝子を受け継ぐこの私の前にな」 祐一郎「デューオの遺伝子だと!」 貴船「15年前にデューオが地球に接近した際に残したという2名のプローブ」 名人「大園ゆり子とそして」 祐一郎「もう一人はリーガル!お前だというのか!」 リーガル「私は人類を超越した存在なのだ」 「光祐一郎! 君は科学者として優秀だよ、何せディメンショナルエリア理論の産みの親だ」 「このシンクロチップもな」 CFレーザーマンの左手には、かつてシェードマンを通じて強奪した4枚のシンクロチップが握られていた。 名人「科学省から盗まれた全てのシンクロチップだ」 リーガル「だが科学は戦慄と恐怖を与えてこそその真価を発揮する」 「見るがいい!」 「ぬぅぅん!」 CFレーザーマンがシンクロチップにダークオーラを注ぎ巨大レーザーマンの立体映像を出現させ、一体化する。 巨大レーザーマンが動き出し、その衝撃でビルのガラスが砕け散る。 名人「今度は立体映像じゃないぞ!」 リーガルは巨大レーザーマンの内部で一体化している。 緑川ケロ「臨時ニュースです!デンザンタウンで謎の巨大ナビが実体化し街を破壊・・・」 巨大レーザーマンのレーザーがケロの映っていたモニターをビルごと破壊する。 熱斗「パパ!何か奴を食い止める方法は無いの!?」 祐一郎「セキュリティホールが使えるかもしれない」 貴船「セキュリティホール?」 祐一郎「シェードマンが科学省のファイヤーウォールに空けた一種の時空トンネルです」 「軌道を変更出来れば、リーガルタワーのファイヤーウォールを突破できるかもしれません」 職員「光博士 リーガルの進路が予測できました」 「街を破壊しながらこの科学省に向かってきます!」 熱斗「行こうロックマン!」 真辺「熱斗くん!?」 熱斗「1分でも2分でも俺とロックマンで時間を稼ぐ!」 「その間にパパはセキリュティホールを!」 祐一郎「ああっ、熱斗!」 炎山がブルースを治療している部屋に入る。 炎山「ブルース・・・目を覚ましてくれ」 熱斗はローラースケートで巨大レーザーマンの元へ急ぐ。 炎山「・・・ブルース」 ブルース「炎山・・・さま」 ブルースが目覚めた。 ビルのエレベーターの中で熱斗は5枚のソウルユニゾンチップを取り出していた。 ロックマン「熱斗くんそのチップ、クロスフュージョンの時には使うなってパパが・・・」 熱斗「力が必要なんだよ、奴が5枚のダークシンクロチップなら こっちは5枚のソウルチップだ!」 ビルの屋上に着いた熱斗が巨大レーザーマンを呼び止める。 熱斗「Drリーガル!街の破壊を止めろ!」 「シンクロチップ・スロットイン」 熱斗・ロックマン「「「クロスフュージョン!」」 サーチマン・サンダーマン・ファイヤマン・メタルマン・ブルースの姿をだぶつかせながら、熱斗とロックマンがクロスフュージョンを果たす。 CFロックマンと巨大レーザーマンが対峙する。 リーガル「小僧!」 巨大レーザーマンが両拳を握り、CFロックマン目掛けて振り下ろした。 リーガル「どうした もう終わりか? ん」 メタルソウルになったCFロックマンは巨大レーザーマンの拳を受けとめ、跳ね除けた。 リーガル「生意気な、スターブレイクレーザー」巨大レーザーマンが空にレーザーを放つと、空から燃える隕石がCFロックマン目掛けて降り注ぐ。 熱斗「ファイヤーアーム!」 CFロックマンはファイヤソウルになり、隕石を燃やし尽くす。 熱斗「・・・凄い威力だ・・・」 巨大レーザーマンがレーザーを撃つ。 上空へ飛び退いたCFロックマンがサンダーソウルになる。 熱斗「エレキビーム!」足元を攻撃し、巨大レーザーマンの動きを止めた。 熱斗「・・・ロックマン、ソウルチップ、成功だな」 ロックマン「でも熱斗くんの体力が・・」 熱斗「今は俺たちが何とかするしかないんだ」「スコープガン!」 CFロックマンがサーチソウルになって、スコープガンを向けるも 熱斗の視界がぼやけていて、照準をつけられない。 熱斗「ターゲットロック はぁ!」 スコープガンが当たったが、全く効いてない。 熱斗「そんな・・・」 ついにCFロックマンは体力が限界に達してよろけ、両手をついてしまう。 ロックマン「熱斗くん!熱斗くん!」 熱斗「体が鉛のように重い・・・」 リーガル「先の威勢はどうした」 「どうだ小僧?私と手を組まないか」 熱斗「何ぃ!?」 リーガル「お前にはその資格がある 数々のダークロイドを倒してきたお前にはな」 熱斗「バカ言え! 誰がお前なんかと!」 リーガル「そう答えると思っていた 死ね!」 ライカ「ミサイル発射!」リーガル「ぬぉ!」 ヘリからのミサイルが巨大レーザーマンをよろけさせる。 炎山「エリアスチール!」 その隙にCFブルースがCFロックマンを救い出した。 ライカ「科学省へ」 CFブルースはCFロックマンをビルの屋上に下がらせ、 巨大レーザーマンと戦おうとしている。 炎山「行くぞ ブルース」 ブルース「はい、炎山さま」 熱斗「待てよ炎山・・・お前もブルースも体がまだ・・・」 炎山「これは俺とブルースの禊ぎなんだ」 熱斗「禊ぎ・・・」 ブルース「 理由はどうあれ、俺は悪に取り込まれ、手を貸した」 ロックマン「・・・ブルース」 CFブルースは巨大レーザーマンに向かった。 熱斗「炎山!」 科学省では、祐一郎と名人がリーガルタワーへのハッキングを続けていたが、 祐一郎「IPアドレスサーチ セキュリティホール、軌道を変更・・・」 「また失敗だ・・・」 真船「光博士・・・」 名人「リーガルタワーのIPアドレスがランダムに変更されるためホールの軌道を変えるまで効力を維持できないんです」 祐一郎「やはり・・・無理なのか」 ライカ「諦めるのは早すぎます!」 ライカが部屋に入ってきた。 貴船「ライカ君」 ライカ「IP誘導弾を使うんです」 名人「IP誘導弾?」 ライカ「サーチマンなら電脳空間の壁を超えてリーガルタワーに弾丸を撃ち込むことが出来ます」 祐一郎「なるほど・・・IP誘導弾ならリーガルタワーのIPアドレスを固定できるというわけか」 貴船「だがライカくん、タワーに侵入できたとしても 大量のウイルスの妨害が予想されるぞ」 ライカ「その点については、総監、不本意ながら民間人に協力を要請しました」 貴船「民間人?」 ライカ「今は非常時です」 デカオにメイル、やいと、透、日暮、舟子、それにチサオが入ってきた。 真辺「貴方たち・・・」 デカオ「オレたちの力が必要だって!」 透「はいはい 僕たちも戦いますよ」 メイル「熱斗が頑張ってるんだもんね」 やいと「炎山の奴もね」 日暮「まり子先生の妹さんの敵討ちでマス!」 秀子「あのう・・私も一緒でいいんでしょうか?」 チサオ「以下同文っチュ!」 ライカ「・・・不本意ですが」 貴船「・・・ライカくん」 ライカ「プラグイン!サーチマン トランスミッション!」 メイル「プラグイン! ロール!」 デカオ「ガッツマン!」 やいと「グライド!」 透「アイスマン!」 舟子「アクアマン!」 日暮「ナンバーマン!」 メイル達「「「トランスミッション!」」」 炎山「ソニックブーム!」 CFブルースの攻撃が巨大レーザーマンに当たるも効いてない。 炎山「ぬう・・」 アネッタ「炎山!」アネッタがCFナビをサポートできるバトルチップゲートを持って炎山の元へ向かっていた。 熱斗「・・・炎山・・・」 CFロックマンは立ち上がれず、倒れ込んでしまう。 熱斗「くっそう・・・」 熱斗はそのまま気絶してしまった。 サーチマンがリーガルタワーに照準を合わせる。 祐一郎「IPアドレスサーチ」 サーチマンが放ったIP誘導弾が現実世界を超えて リーガルタワーに着弾した。 名人「IP誘導弾の到達を確認」 「アドレスが固定しました」 祐一郎「セキュリティホール軌道を変更」 リーガルタワーへ続くセキュリティホールが形成された。 ガッツマン「成功でガス」サーチマン「行くぞ」 サーチマン達はセキュリティホールを通って、 リーガルタワーの電脳に侵入した。 リーガルタワーの電脳は、予測通り無数のウイルスたちで満ちていた。 サーチマン「何て数だ!」 炎山「プログラムアドバンス! 「フレイム!エレキ!アクア!バンブーソード!」 「エレメントソード!!」 エレメントソードの一撃が巨大レーザーマンの頭部に当たるも やはりダメージを与えてない。 炎山「ダメか・・・」 アネッタ「炎山!」 アネッタは炎山の近くまで来れたが、 リーガル「目障りだ、消えろ」巨大レーザーマンのレーザーを受け、CFブルースが吹き飛ばされる。 炎山「うわぁぁぁ!」 アネッタ「炎山・・・炎山!」 リーガルタワーの電脳ではサーチマン達が戦っていた。 サーチマン「サテライトレイ!」 ロール「ハートシュート!」 ガッツマン「メガ! ガッツパンチ!」 アイスマン「ブリザード!」 グライド「グライドキャノン!」 アクアマン「スイドウカン!」 ナンバーマン「サイコロボム!」 サーチマン達の攻撃は次々にウイルスをデリートしていく。 しかしウイルスはまだ多数残っている。 ロール「まだこんなにいる・・・」 ガッツマン「すごい数のウイルスでガツ!」 ナンバーマン「こんなの計算外だ!」 グライド「エネルギーコアまでたどり着けるんでしょうか・・・」 サーチマン「あきらめるな!」 サンダーマン「サンダーボルト!」 その時、電撃がウイルスを蹴散らした。 サンダーマン「応援に来たぜ!」 サーチマン「サンダーマン!」 アメロッパからサンダーマンが来てくれた。 アイスマンは氷柱でウイルスと切り結んでいた。 ウイルスを倒しながらも転んだアイスマンにアクアマンが駆け寄る。 アクアマン「大丈夫ッピュ?」 2人の前でウイルスがハンマーを構えていた。 アクアマン・アイスマン「「ひぃええええ」」 バブルマン「アクアシュート!」 ダークロイド・バブルマンの攻撃がウイルスをデリートする。 アイスマン「バブルマン!」アクアマン「バブルマンッピュ」 バブルマン「シェードマン様の敵討ちプク!」 バブルマンはダークロイドでありながら、アイスマンとアクアマンの友達なのだ。 ジャンクマン「ジャンクキューブ!ソレー!」 宇宙で暮らす自律ナビのジャンクマンも来てくれた。 ロール「ジャンクマン!」 ジャンクマン「オデ オデもトモダチと一緒に戦う」 ロックマン「声が聞こえる・・・」 熱斗「声?」 ロックマン「無数のナビ達の・・・ほら、ボクたちを応援する声が・・・」 ( ロックマン ロックマン ロックマン ロックマン ロックマン) ディメンショナルエリアのエネルギーにされたナビたちの意思が CFロックマンに流れ込んでくる。 熱斗「聞こえる オレにも聞こえるぞ」 熱斗「力を・・・」 ロックマン「ボク達に力を・・・」 熱斗「リーガルと戦う・・・」 熱斗・ロックマン「「力を!」」 CFロックマンが目を見開く。 ついに巨大レーザーマンは科学省の前まで来てしまった。 科学省製のディメンショナルエリアがバリアとして展開されるが、 リーガル「無駄だ、お前たちのディメンショナルエリアなど」 巨大レーザーマンが手でこじ開けてしまう。 ジェネレーターがショートし、ディメンショナルエリアも消滅する。 名人「ディメンショナルエリア消滅!」 巨大レーザーマンが祐一郎達の居る建物目掛けて左拳を振り下ろそうとするが、 何処からかの銃撃が巨大レーザーマンの左手を吹き飛ばす。 リーガル「お前は・・・」 体を輝かせたCFロックマンがスコープガンを放ったのだ。 リーガル「ロックマン! 光熱斗!」 スコープガンで巨大レーザーマンの左肩が打ち砕かれる。 メイル「熱斗!」 祐一郎「でも、あの姿は?」 名人「博士、熱斗くんとロックマンのシンクロ率が・・・ 異常に高い数値を・・!」 シンクロ率を測定していたであろう機器が破損した。 祐一郎「完全なるシンクロ・・・そうフルシンクロだ」 メイル「・・・フルシンクロ」 CFロックマンのパンチが巨大レーザーマンの腹に当たる。 リーガル「何処に行った!?」 CFロックマンの飛び蹴りが巨大レーザーマンの頭部に当たる。 熱斗「ネオバリアブルソード!」 巨大レーザーマンが右手でCFロックマンを掴んだ。 リーガル「小僧が、ひねりつぶしてくれるわ・・何ぃ!?」 右手を破壊してCFロックマンが飛び出てきた。 炎山がアネッタに抱え起こされてた。 炎山「熱斗・・・」 熱斗「スーパーソニックブーム!」 リーガル「ぬわあああ!!」 サンダーマン「エレキビーム!」「行けサーチマン!」 サーチマン「礼を言う!」 サーチマンが階段を上がって行き、エネルギーコアにたどり着いた。 サーチマン「・・・エネルギーコアだ」 熱斗「みんなの力を・・・ロックバスター!」 「ロックマン ロックマン ロックマン ロックマン」 (ロックマン ロックマン ロックマン ロックマン ) リーガルタワーにいる仲間たちと、現実世界に漂うナビ達の思いが CFロックマンに流れ込み、力となる。 熱斗「チャージショット!!」 熱斗・サーチマン「「いっけぇぇぇ!!!」」 ロックバスターとスコープガンが同時に放たれ、 巨大レーザーマンとエネルギーコアを貫いた。 リーガル「ぐわぁぁぁぁぁ!!」 「バカなぁぁァァァ!!」 巨大レーザーマンの中のリーガルが閃光に包まれる。 リーガルタワーのエネルギーコアも消滅した。 リーガル「ヌワァァァァ!!!」 巨大レーザーマンは断末魔とともに倒れながら爆死し滅び去った。 同時に、地球を覆っていたディメンショナルエリアが消滅する。 夜空に彗星と流星群が流れている。 熱斗達はやいとの別荘に集まり、流星群を見ていた。 熱斗「ほらあそこあそこ!また流れた! すっげすっげ!」 メイル「もう熱斗、少し静かにしてよ 流れ星に願い事出来ないでしょ」 熱斗「流れ星に願い事? やだなぁメイルちゃん そんなの信じてんの」 メイル「ふん 男の子ってデリカシーが無くてヤになっちゃう」「ねえロール」 ロール「ホントよね メイルちゃん」 ロックマン「え・・・なに?」 電脳世界でロックマン達も集まっていた。 バブルマンも近くの物陰に隠れていた。 バブルマン「プク・・・」 ロックマン「バブルマン!隠れてないでおいでよ」 バブルマン「・・・ごめんプク」 バブルマンが出したのは、シェードマンにシンクロチップにされてしまったラッシュのデータだった。 ロックマン「ラッシュ!」 ロール「分解したラッシュのデータを集めてくれたのね!」 アクアマン「バブルマン」アイスマン「バブルマン!」 バブルマン「・・・さよならプク!」 ロックマン「いつでも遊びにおいでよ バブルマン!」 熱斗「今だ!完熟マンゴー完熟マンゴー完熟マンゴーが食べたい」 メイル「熱斗ったら」 仲間たちの笑い声が響く。 そして海に消えたはずの大園ゆり子も彗星を見ていた。 ゆり子(Drリーガルの野望は消え世界に平和が戻った) (が、その時地球にはデューオの驚異が接近しつつあった・・・) アンド ジ アドベンチャー コンティニューズ・・・
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命が機界新種・ゾヌーダとなってオービットベースのエネルギーを吸収。 オービットベース内は危機に陥ってしまう。 スワン「オービットベース、全動力停止!!」 牛山「全回線通信、不能!!」 猿頭寺「生命維持システムももはや限界です!!」 雷牙「あらゆる回路を絶縁体にしてしまうとは……」 火麻「あれは一体、何なんだ!?」 スタリオン「卯都木隊員のスキャン映像には、何の異常もなかったのデスが……」 雷牙「3年前、地球に飛来したEI-01は、彼女の体にゾンダーとは異なるまったく新しい種子を埋め込んでいた。擬態…… その種子は体内の中枢神経に成りすまし、Gストーンのエネルギーにも屈しない無敵の機界生命体に成長するよう、じっと待っておったのだ。まさに『機界新種』!!」 大河「31原種を超えた存在…… その目的は、機界昇華を上回る『物質昇華』……」 オービットベースのモニターが消え、隊員たちが宙に浮かび始める。 牛山「重力発生装置、停止!!」 大河「総員、直ちに……」 地球では、東京都庁の中で護たちがギャレオンとゾヌーダロボの戦いを怯えながら見つめている。 護「ダメだ。あいつは、あいつは…… みんな殺される!」 全ての物質・全てのエネルギーを昇華してしまう機界新種!この大宇宙に定められし結末、それは、滅びなのか!?立て、立ち上がれ凱! 人類最後の希望!!我々は、君の勇者王伝説を信じている!! ―これは 命の限り燃えた 勇者王最後の物語である― 〔FINAL〕____〔いつか星の海で〕 ギャレオンが吼える。 護「やめて―――っ!!」 護が緑色に輝き、力を発動。 ガラスが割れる。 子供たち「うわああ―――っ!!」 護「うわああ―――っ!!」 ギャレオンに呼ばれるかのように宙を舞う護。 華「護君!」 護がギャレオンの頭部に降り立ち、ゾヌーダロボを透視。 その体内にはゾヌーダとなった命が取り込まれていた。 護「命姉ちゃん!!」 オービットベース。 凱「俺の体も…… もう、動かない……」 猿頭寺たちが凱のメンテナンスを行っていた。 猿頭寺「プログラムドライブもできないとあっては、ファイナルフュージョンも不可能です」 スタリオン「この状況では、マニュアル操縦も無理か……」 氷竜「長官殿……」 大河「んっ!?」 氷竜「Gストーンだけが、かろうじて物質昇華を免れたようです」 炎竜「あと数分もすれば、僕たちのAIもお釈迦になっちまう……」 風龍「だから、お願いします!」 雷龍「俺たちのGSライドが生きてるうちに!」 ボルフォッグ「私たちのAIを、ガオーマシンに積んでください!」 雷牙「お前たち…… 自らファイナルフュージョンを行うというのか!?」 火麻「今、考えられる最高のパイロットどもだな……」 ゴルディーマーグ「くたばる前に一花咲かせようぜ!!」 大河「我々人類に出来る、最後のあがきか。よし! 残されたありったけの燃料と、GSライドをガオーマシンへ。機動部隊の超AIを搭載し、発進準備にかかれ!! ガッツィ・ギャラクシー・ガード、最終作戦開始せよ!!」 GGG一同「了解!!」 GGGが総力を結集し、最強勇者ロボ軍団の超AIとGSライドをガオーマシンに積んでいく。 大河長官と火麻参謀が凱のサイボーグボディを整備。 猿頭寺「カントリー、爆砕火薬セット完了!」 雷牙「ガオーマシン、準備OK!」 マイク「アマテラス、大気圏突入入射角OKだもんね!」 スタリオン「よし、点火!」 マイク「みんなー、頼んだもんね!」 アマテラスが地球に降りていく。 大河「成功だ!」 GGG一同「よっしゃ!!」「やったー!!」 スタリオン「サンキュー、マイク」 マイク「イェーイ!! マイク、役に立ててよかったもんね!」 マイクの目がノイズに変わり始める。 スワン「マイク!?」 マイク「マイクみたいなダメロボットでも、みんな、友達になってくれてうれしかったもんね…… ありが…… とう……」 マイクが機能を停止。 スワン「No―――!! マイク…… サウンダース……」 火麻「やることはやった。思い残すことはねぇ……」 大河「命ある者全ての未来を、頼むぞ…… 勇者!!」 アマテラスは大気圏に入り、東京へ。 護を乗せたギャレオンがゾヌーダロボに突き進む。 護「うああ―――っ……」 しかし、強力なバリアーによって止められる。 華「護君!」 末男「ど、ど、どうなっちゃってんだ!?」 華「護君は宇宙人なの!」 子供たち「ええ―――っ!?」 華「護君はゾンダーをやっつけるために、別の星から来た超能力者…… 今までずっと私たちを守るために、命を懸けて戦ってきたんだよ! だから、みんなも応援して。地球人の友達として……」 ギャレオンはゾヌーダロボのバリアーに吹き飛ばされる。 護「うわああ―――っ!!」 子供たち「ああ―――っ!!」 華「護君!!」 護「ううっ……」 末男「頑張れ護!!」 レイコ「早く起き上がりなさい!!」 鷹泰「負けるな―――っ!!」 子供たち「頑張れ―――!! 護!!」 華「死なないで……」 護はなお抵抗するが、まるで歯が立たない。 護「あっ!?」 そこへ、空からアマテラスが飛来。 護「アマテラス!?」 ゾヌーダロボはアマテラスにビームを放射。 護「やめろ―――っ!!」 ビームが命中し、アマテラスが大爆発。 子供たち「うわああ―――っ!!」 絶望したのもつかの間、爆炎の中からガオーマシンが出現。 護「ガオーマシン!!」 氷竜「着地するぞ!」 氷竜と炎竜が操縦するライナーガオーが着陸。 炎竜「成功!!」 護「氷竜? 炎竜!?」 雷龍「はいや―――っ!!」 風龍、雷龍の操縦するドリルガオーも着陸。 風龍「油断するな!」 雷龍「わかってるよ!」 ドリルガオーが分離してゾヌーダロボを通過。 護「風龍!! 雷龍!!」 空からボルフォッグと凱の操縦するステルスガオーⅡが飛来。 ボルフォッグ「護隊員は無事のようです」 凱「よし、接近してくれ!」 護「ボルフォッグ!! 凱兄ちゃん!!」 凱「ギャレオ―――ン!!」 凱がステルスガオーⅡから脱出。 凱「フュージョ―――ン!!」 凱がギャレオンの体内に入る。 ギャレオンがガイガーに変形。 サイボーグ・凱は、Gストーンの導きにより、戦闘用メカノイド・ガイガーに変形するのだ! 地面にはゴルディオンハンマーが落ちていた。 ゴルディーマーグ「俺様も忘れてもらっちゃ困るぜ!」 ゾヌーダロボが再攻撃の準備に入る。 護「早く、ファイナルフュージョンを!」 ガイガーはゾヌーダロボの攻撃を避けながら空へ飛び立つ。 ガイガー「ガオーマシン!!」 雷龍「おう!!」 風龍「はいっ!!」 氷竜「了解!!」 炎竜「よっしゃ!!」 ボルフォッグ「ただいま!!」 ガイガーとガオーマシンが合体体制に入る。 ガイガー「ファイナル・フュージョ―――ン!!」 風龍・雷龍「ふあああ―――っ!!」 ボルフォッグ「うおお―――っ!!」 氷竜・炎竜「はああ―――っ!!」 風龍「合体開始!!」 ガイガーの足にドリルガオーが合体。 雷龍「うおお―――っ!!」 ガイガーの両腕にライナーガオーが合体。 氷竜「侵入! ……OK!!」 炎竜「成功!!」 ガイガーの背中にステルスガオーⅡが合体。 ボルフォッグ「ドッキング! パーフェクトロック!!」 胸のギャレオンの頭部にステルスガオーのパーツが合体。 最後にフェイスマスクが装着され、スターガオガイガーが完成する。 ガオガイガー「ガオッ、ガイ、ガー!!」 最強勇者ロボ軍団と合体した、究極の勇者王!!戦え!! 負けるな!! 勝利を掴め!!我らの希望・ガオガイガー!!! ガオガイガー「機界新種!! 命を返してもらう!! 勝負だ!! ファントムリング・プラス!!」 ガオガイガーの腕にファントムリングが合体。 ガオガイガー「ブロウクンファントム!!」 ガオガイガーはブロウクンファントムを発射。 しかし、ゾヌーダロボのバリアーに止められ、ファントムリングが物質昇華されてしまう。 氷竜「ファントムリングが、物質昇華される……」 右腕がガオガイガーの腕に戻る。 ガオガイガー「ブロウクンファントムが効かない!?」 ゾヌーダロボがビームで反撃。 ガオガイガー「プロテクトウォール!!」 左腕に装備されたプロテクトリングが物質昇華。 これによりガオガイガーは吹き飛ばされる。 ガオガイガー「うわあっ!!」 護「ガオガイガー!!」 ゴルディーマーグ「早く俺を使え!!」 ガオガイガー「おう……」 ゾヌーダロボが両腕を射出。 射出された腕がステルスガオーⅡのブースターに突き刺さり、物質昇華し始める。 ガオガイガー「いかん!!」 ボルフォッグ「分離します!」 ブースターを排除したガオガイガーが空へ。 ゾヌーダロボも同時に飛び立つ。 ガオガイガー「ゴルディオンハンマー!! うおお―――っ!!」 ガオガイガーとゾヌーダロボが激突。 しかしゾヌーダロボはゴルディオンハンマーを真っ向から受け止め、物質昇華していく。 ゴルディーマーグ「ダメだ…… 切り離すぞ!」 ゴルディーマーグの超AIが物質昇華。 ゾヌーダロボはゴルディオンハンマーを地上に捨てる。 ガオガイガー「ゴルディー!!」 護「そんな…… ゴルディオンハンマーも効かないなんて!」 ガオガイガーを物質昇華すべくパンチを繰り出すゾヌーダロボ。 ガオガイガーはプロテクトシェードで対抗。 ガオガイガー「プラズマホールド!!」 ゾヌーダロボが防御フィールドの中に閉じ込められる。 すかさずドリルニーを繰り出すガオガイガー。 ガオガイガー「食らえっ!!」 しかしバリアーに阻まれる。 ガオガイガー「なんて強いバリアだ!!」 そして反撃のパンチをまともに食らい、ガオガイガーは墜落してしまう。 ガオガイガー「うわあっ!!」 護「ああっ!!」 ガオガイガーの墜落により町が崩壊・炎上。 炎の中に、半壊したガオガイガーが立つ。 ガオガイガー「俺たちの…… 俺たちの文明は、間違っていたのか!?」 護「僕たちが、物を大切にしないから? 何でもかんでもゴミにしちゃうから? だから滅ぼすの!?」 氷竜「物質文明に終止符を打つ気か!?」 雷龍「俺たちの存在を否定する者……」 炎竜「悪魔? それとも神!?」 風龍「これが真の浄化だというのか!?」 ボルフォッグ「GSライドも、もはや限界です!」 ガオガイガー「俺は信じたい。人類を、この世界を、そして、俺自身を…… だから戦う! 生き抜くために!!」 固唾をのんで戦いを見守る子供たち──。 ガオガイガー「ヘル!! アンドへヴン!! みんなの命、俺に預けてくれ!!」 最強勇者ロボ軍団「おう!!」 ガオガイガー「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……」 ガオガイガーは両手を合わせ、ゾヌーダロボへ突き進む。 バリアーを張るゾヌーダロボ、力ずくで押し切ろうとするガオガイガー。 2つのエネルギーが激突して大爆発し、その余波で東京都庁が崩壊。 華たちも吹き飛ばされる。 子供たち「うわああ―――っ!!」 ガオガイガーの前に護が立ち塞がり、バリアーを発して物質昇華を防ぐ。 ガオガイガー「護!?」 護「うおおお―――っ!!」 ゾヌーダロボ「…………!!!!」 ゾヌーダロボが念力を発する。 なすすべなく、紙屑のように吹き飛ばされていく護。 ガオガイガー「ああっ……!!」 命(いやああ―――っ!!) ゾヌーダ=命の動揺により、ゾヌーダロボのバリアーが弱まる。 氷竜「バリアが弱まった!!」 雷龍「やるなら今だ!!」 ガオガイガー「うおお―――っ!!」 ガオガイガーがゾヌーダロボの顔面にブロウクンマグナムをぶち込む。 そして左拳での二撃目を見舞おうとするが、ゾヌーダロボの反撃が左肩のライナーガオーに炸裂。 炎竜の超AIが物質昇華。 炎竜「構わずぶちかませ!!」 ガオガイガー「おお―――っ!!」 左拳のパンチがゾヌーダロボに突き刺さる。 ガオガイガー「ああ―――っ!!」 続いて、右膝のドリルニーで攻撃。 ゾヌーダロボは左膝で防御。 風龍「勇気とともに進めっ……!!」 風龍の超AIが物質昇華。 ゾヌーダロボのビームがガオガイガーの顔半分を吹き飛ばす。 ガオガイガー「ぐぅっ…… はぁ―――っ!!」 ガオガイガーがかかと落としでゾヌーダロボの頭部を凹ませ、左腕を引きちぎる。 氷竜「我らの心は1つ!!」 氷竜の超AIが物質昇華。 ガオガイガー「でやああ―――っ!!」 ガオガイガーが倒れたゾヌーダロボの背を踏みつけ、左翼を引きちぎり、左膝のドリルニーを叩き込む。 雷龍「GGG、万歳!!」 雷龍の超AIが物質昇華。 ガオガイガーが二度目の零距離ブロウクンマグナムを放つ。 受け止めようとしたゾヌーダロボの右腕が粉砕。 ボルフォッグ「勝利は…… すぐそこです!!」 ボルフォッグの超AIが物質昇華。 ガオガイガー「うおお―――っ…… でやぁぁ―――っ!!!!」 最後に新種核を取り出すと、ゾヌーダロボは大爆発。 町の全てが爆発に飲み込まれ、完全に廃墟と化す。 完全に機能を停止したガオガイガー、その手の中の新種核がゾヌーダへと姿を変える。 ギャレオンの口の中に護を抱きかかえた凱の姿があった。 凱「命……」 凱とゾヌーダが対峙。 ゾヌーダ「ゾヌ―――ダ……」 ガオガイガーも物質昇華され始める。 ゾヌーダ(凱…… 殺して。早く…… 私を殺して) 凱「命……」 凱のサイボーグボディも昇華されていく。 ゾヌーダ(お願い、殺して…… あなたの手で、早く) 凱「命…… 今、行く。待ってろ」 ゾヌーダ(手遅れになる前に、殺して……) 凱「死ぬ時は、一緒だ。命…… ごめんな。俺は、一番大切なことさえも、守れなかった……」 ゾヌーダ(凱……) 凱「お前を、愛している……」 ゾヌーダ(あなたを好きになって、よかった……) 凱「もう離さない。ずっと、ずっと一緒だ……」 ゾヌーダ(凱……) 凱「力を貸してくれ、護……」 護の胸、そして凱の腕のGストーンが輝く。 凱は護の浄解の呪文を唱え始める。 凱「クーラティオー…… テネリタース…… セクティオー…… サルース…… コクトゥーラ……」 Gストーンの光が天まで昇り、空が晴れていく。 崩れかけた都庁の中で、倒れていた華が目を覚ます。 ギャレオンの目が光る。 護「奇跡が、起きたよ……」 ゾヌーダの姿が命に戻っていた。 命「凱……」 凱「おかえり、命……」 命「その体……」 凱の体も、なんとサイボーグから人間に戻っていた。 凱「神様が、取っておいてくれたらしい…… 俺たちの勝利のご褒美として」 命「凱……!!」 凱「命…… もう離さない」 命「凱っ!!」 抱き合う凱と命。 護が宙を舞う。 華「護君…… よかった…… うわああ―――ん!!」 空からカナヤゴが飛来。 護「カナヤゴ!?」 スワン「機界新種消滅を確認!」 牛山「全システム完全復帰!」 雷牙「凱たちも無事なようだぞい!」 猿頭寺「付近の建造物、崩壊の危険性あります」 火麻「そいつはやべぇ……」 大河「よーし…… 万能力作驚愕艦カナヤゴ、展開! カーペンターズ、全機発進! 首都圏再生作業、開始せよ!!」 カナヤゴが展開し、量産型プライヤーズ「カーペンターズ」の大群が発進。 ザ・カーペンターズ……それは、あらゆる物体の損傷を瞬時に修復することの出来る、空前絶後のミラクルツール部隊なのである! カーペンターズによって町が修復され、ガオーマシンも超AIも元に戻る。 氷竜「おおっ……」 雷龍「助かった!」 ボルフォッグ「救われました」 ゴルディーマーグ「ひでぇ目に遭ったぜ……」 マイク「イェーイ! マイクも元に戻ったもんね!!」 護「プライヤーズがこんなにたくさん…… よかった、生きてるんだね。みんな、生きてるんだ!」 数日後、天海家。 護「宇宙のあちこちで、新種のゾンダーが生まれているかもしれない。僕には、それを倒す力はないけど…… でも、困ってる人たちの手助けをすることは出来ると思う。地球を守ったのと同じように」 勇「護……」 愛「行ってきなさい。護ちゃんにしか出来ないことなら……」 勇「迷わず進め……」 護「ありがとう、お父さん、お母さん」 愛「護ちゃん……!」 護「僕、行ってきます!」 勇「いつでも帰ってこいよ! ここは護の家なんだからな」 護「うん、うん!」 護と両親が泣きながら抱き合う。 その夜、町はずれの原っぱにGGGの隊員たちが集まっていた。 凱「俺も一緒に行けないのは残念だ」 護「凱兄ちゃんまで連れて行ったら、命姉ちゃんに怒られちゃうよ」 命「やだぁ……」 凱「こりゃ参ったなぁ。この力を、有効に使うよ……」 凱と命は超人類「エヴォリューダー」へと生まれ変わったのだった。 護「地球の平和を、頼みます……」 命「体に気をつけてね」 火麻「何かあったら、GGGダイヤルに連絡しろ!」 スワン「銀河の彼方まで助けに行くデス!」 大河「どこにいようと、君は我々の仲間だからな」 護「みんなも、元気でいてください!」 声「護―――!!」 護が振り向くと、そこには末男たちが。 末男・鷹秦「ジャ―――ン!!」 2人が見せたのはウエディングドレス姿の華だった。 譲「華ちゃん……」 華「護君……」 護と華がキス。 一同「やった―――!!」 ギャレオンが護を乗せて宇宙に飛び立つ。 地上から護を見送るGGGの面々。滂沱の涙を流す者も多い。 オービットベースからも最強勇者ロボ軍団やGGGスタッフが手を振っていた。 我々は、この熱き勇者たちの伝説を忘れてはならない我々は、平和を愛する勇気ある心を忘れてはならないそして、我々1人1人が、誇りある勇者であることを……忘れてはならない ―いつか星の海で…― (終)
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タイトル 作成者 地獄少女R 逃亡者 重戦機エルガイム アンダー・ザ・サンズ 逃亡者 ショコラの魔法 W・サード 新オバケのQ太郎 逃亡者 新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST W・サード 真・中華一番! W・サード 新米婦警キルコさん W・サード スーパーロボット大戦α THESTORY 竜が滅ぶ日 W・サード 聖闘士星矢 逃亡者 Zマジンガー W・サード 戦姫絶唱シンフォギア W・サード ソードアート・オンライン キリトの千夜一夜物語(アインクラッド・ナイト) W・サード ソードアート・オンライン キリトの千夜一夜騒動(ガンゲイル・ウォーズ) W・サード
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~次回予告~『悪の世界を広げようとするゴーゴン大公は機械獣に代わる新たな2つの戦闘獣を使い、一気に光子力研究所を攻め立てた』『傷つくマジンガーZと甲児!』『そして立ち上がろうとする甲児の目に映ったのはマジンガーZ自身ではなかった!』『次回、マジンガーZ「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」にご期待下さい!』 傷ついたマジンガーZ。その姿に一瞬、新たなるマジンガーの姿が重なる。 デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!! ボス「かんぱーい!」 甲児・さやか「「乾杯!」」 シロー「マジンガーZ乾杯!ダイアナンA乾杯!ボスボロットかんぱーい!!」 ボス「ありがとう、ありがとうシローくん! いやぁ、今度という今度はよくやったよ、それにしてもさ、ボスボロットの活躍ったらなかったわね!我ながらも、胸が熱くなってくる・・・」 さやか「ボスったら、オーバーね。何もそんなに泣かなくったって」 弓「いや、ボスの言う通り今度はよくやってくれた。これで光子力研究所も安心だ。みんな、ありがとう」 地獄島での決戦に勝利を収めた光子力研究所では、久しぶりに訪れた平和の喜びを噛み締めていた。しかしその頃・・・ ゴーゴン大公は、ミケーネの城に戻ってきた。 ゴーゴン「闇の帝王!闇の帝王!」 「闇の帝王!ご報告に参りました」 城には、ミケーネ帝国の大幹部、暗黒大将軍がいた。 暗黒大将軍「やかましいぞ、ゴーゴン大公」 ゴーゴン「貴様などに言ってない!闇の帝王はどこにいらっしゃる、 戦闘の準備はいかがと聞いてるのだ!」 暗黒大将軍「ゴーゴン大公、貴様の指図は受けん。 俺も闇の帝王直属の部下なのだぞ。用事があるなら、俺に言え。さぁ」 ゴーゴン「まだ分からんのか、Drヘルとの決戦で光子力研究所の兵力は大打撃を受けている。今ただちに攻撃を開始すれば、彼らは立ち向かう術もなく、崩壊するだろう!」 暗黒大将軍「な、なにい?う、うわぁ!?」 ゴーゴン「おおっ!」 雷鳴が轟き、ミケーネの支配者・闇の帝王の声が響いた。 ゴーゴン「闇の帝王!」 闇の帝王「ふはははは! 暗黒大将軍、ゴーゴン大公の報告に従い、ただちに出撃せよ。世界制覇の夢はいとも簡単に実現するかもしれん」 暗黒大将軍「ははー、戦闘獣グラトニオス、ビラニアス!出撃せよ、一気に光子力研究所を叩き潰してしまうのだ」 渦巻く海の中から、人間型戦闘獣グラトニオスが飛び出し、旅客機と激突し、破壊してしまう。 更に、魚類型戦闘獣ビラニアスが飛び出し、客船を体当たりで破壊してしまう。 光子力研究所ではパーティーが続いていたが、その間にも、グラトニオスとビラニアスは接近していた。 シロー「遠慮なく食べないとな・・・!?」 シローはケーキを喉に詰まらせていた。 甲児(みんなは、何もかも忘れてしまったように楽しんでいるけど、これでいいのか?Drヘルは叩き潰したけれど、まだゴーゴン大公は生き延びているんだ) ボス「よう兜、何を湿っぽい顔してんのよ、そんな顔はパーティーには似合わないわよ。さっ、陽気にやろうぜ、陽気に」 しかし、そこへアナウンスが流れた。 所員「緊急指令!緊急指令!未確認飛行物体急速接近中、直ちに警戒態勢に入って下さい!」 弓「なんだって!のっそり博士!せわし博士!」 のっそり・せわし「「はい!」」 ボス「兜ぉ!」 甲児「ちきしょう、やっぱり!マジンガーZの修理はしていないし、俺の傷はこの通りなんだぞ!」 ボス「兜、待ってろ!俺が片付けてきてやるよ」 甲児「待て!俺が行く」 ボス「何だって!そんな体じゃ無理だ!」 甲児「大丈夫だ、俺が行かなきゃ!」 ボス「バカ野郎!自惚れるのもいい加減にしろい!」 甲児「うるさい!余計なお世話だい!」 ボス「なあ、兜。無理をしないで休んでいろよ、なっ・・・おりゃ!」 ボスが甲児の腹を殴りつけ、甲児が気絶した。 ボス「兜、勘弁しろよ」 シロー「お兄ちゃん!?」 ボス「さやか、行こう。護衛してくれよ、なっ」 さやか「ええ、いいわ!」 ボス「急げぇ!!」 シロー「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」 みさと(甲児さん、ボスの気持ちも分かってあげてね・・・) 弓「未確認の物体は確認できたのか?」 所員「見てください、あれです」 グラトニオスがモニターに映される。 弓「何だあれは?ゴーゴン大公が生き残っているにしても、彼の物ではないぞ。たとしたら、一体だれが?」 せわし「ダイアナンAとボスボロットで大丈夫じゃろうかな?」 弓「甲児くんに連絡をとってくれ」 暗黒大将軍「グラトニオス、おかしな奴が出てきたぞ。叩き潰してしまえ」 ダイアナンAとボスボロットがグラトニオスと相対する。 さやか「あいつだわ、それ!」 ダイアナンAがミサイルを発射するも、グラトニオスはかわし、 胸に付いた2つの仮面を分離する。 ボス「あら!?なんだ、ありゃ?」 仮面は飛行し、その目から光線を撃ちダイアナンAの右手を破壊した。 さやか「きゃぁ!」 さらに仮面は光線を撃ち、ボロットの腹に穴を開けた。 ボス「うわぁ!」 暗黒大将軍「ビラニアス、急げ。富士山麓でグラトニオスが待っておるぞ」 所員「所長!海からも機械獣が!」 弓「甲児くんは?甲児くんはどうした!」 さやか「ボス・・・」 ダイアナンAは仮面の光線をかわし、ミサイルを撃つもかわされ、 逆に光線で左手を破壊される。 さやか「きゃあー!」 破壊されたダイアナンAの左手をボロットが拾う。 ボス「ちきしょう!さやか~」 グラトニオスは仮面を胸に戻し、角を振動させて超振動波を発生させて、さやかとボスを攻撃する。 さやか「きゃーーー!!」 ボス「うわぁーーー!!」 ビラニアスが鱗を飛ばし、ダイアナンAとボロットの全身に付着させた。 付着した鱗は2体の装甲を腐食させていく。 更にビラニアスは口からミサイルを撃ち、ボロットの左手を破壊する。 ボス「!!」 ダイアナンAは立ちがろうとするも、グラトニオスの光線で左脚を破壊された。 さやか「きゃあー!!甲児くん・・・甲児くん・・・」 グラトニオスが降下してくる。 さやか「甲児くん!」 戦闘服に着替えた甲児はジェッドパイルダーに乗り込み、腕の包帯を投げ捨てる。 甲児「さやかさん!ボス!待ってろよ、ジェッドパイルダーGO!」 ボロットはピラニアスのミサイルで倒され、 ダイアナンAはグラトニオスの左手ではたかれる。 ゴーゴン「なにをしているのだ!マジンガーZが出てきたぞ。奴を倒せ、奴さえ倒せば全てが終わる!」 甲児「ジェットスクランダー!スクランダークロス!」 空飛ぶマジンガーZがダイアナンAとボロットの元に向かう。 甲児「あぁ、ダイアナンAとボロットだ!」 「さやかさん、今助けてやるぞ!ロケットパンチ!」 マジンガーZは、右腕を射出するも、 グラトニオスの光線でロケットパンチは破壊された。 さやか「甲児くん!」 甲児「くそう、ミサイル発射!」 ミサイルパンチが発射されるが、ビラニアスの鱗を貼り付けられ腐食していった。 甲児「あぁ!?さやかさーん!」 さやか「甲児くん、私はやれるだけやったわ! ・・・でも・・もう駄目よ・・・・」 さやかは泣いていた。 甲児「しっかりするんだ、さやかさん!」 さやか「甲児くん、私には構わないで思いっきりやって頂戴!」 甲児「さやかさん・・・」 マジンガーZはグラトニオスの超振動波を受ける。 甲児「うわぁー!」 マジンガーZは墜落していく。さらに、ビラニアスが鱗を飛ばし、マジンガーZの全身に付着させる。 マジンガーZは地面に叩きつけられ、衝撃でスクランダーの左翼が折れた。 グラトニオスが両手を回転させて、マジンガーZに突っ込んできた。 甲児「とうー!」 マジンガーZはかわした。 甲児「光子力ビーム!」 そこから光子力ビームを撃つも、グラトニオスの光線に押し戻され、マジンガーZが跳ね飛ばされた。 更に、ビラニアスのミサイルで、スクランダーの右翼が折られた。 再び、グラトニオスが両手を回転させて降下してきた。 甲児「ドリルミサイル!」 マジンガーZは左腕を展開し、ドリルミサイルを撃とうとしたが、射出口がビラニアスの鱗により腐食していた。 甲児「どうしたんだ、超合金Zが腐っていく!?マジンガーZ、マジンガーZ!」 マジンガーZが背後から、ビラニアスの尾びれで叩かれる。 そこにグラトニオスが降下してきたが、それはかわした。 甲児「ちきしょう、今までどんな敵にぶつかっても超合金Zが腐ることはなかったのに!一体、どうしたんだ!?」 謎の施設、科学要塞研究所。そこでは死んだはずの甲児の父、兜剣造が マジンガーZの戦いを見ていた。 剣造(甲児、しっかりしろ。そんなことでくたばってしまうマジンガーZではないぞ。 甲児、決して死んではならんぞ。戦え甲児、戦いぬくんだ!) マジンガーZはグラトニオスの左手で殴り飛ばされ、更にビラニアスの尾びれで叩き飛ばされる。 甲児「うわぁ!」 駄目押しにグラトニオスの右手がマジンガーZの腹に突き刺さった。 グラトニオスはそのまま右手を伸ばし、マジンガーZを上空で振り回しだした。 弓「甲児くん!おい、甲児くん!?」 甲児(駄目か!?マジンガーZ!どうにもならないのか!? 俺達は今まで何のために戦ってきたんだ!?しっかりするんだ、マジンガーZ! マジンガーZよ、お前は平和の使者として戦い続けたんじゃないか! もし今ここで倒れてしまってば、楽しい毎日が一変に苦しい思い出になってしまうんだぞ!そう簡単に死んでたまるか!絶対に死なないぞ!死ぬもんか!) 弓「甲児くん!いいか、我々はマジンガーZに全て託しているんだぞ・・・甲児くん!」 マジンガーZはグラトニオスに地面に叩きつけられ、衝撃で甲児のヘルメットが外れた。 甲児「くそう・・・マジンガーZ、お前は無敵なんだ・・不死身なんだ・・・頑張れ、マジンガーZ!・・・」 マジンガーZは立ち上がろうとするも、グラトニオスの光線で左腕を破壊され、 グラトニオスに開けられた穴をビラニアスのミサイルで攻撃され、腹に風穴を開けられた。 甲児「うわぁ!」 弓「いかん・・・もう、マジンガーZにも甲児くんにも機械獣を倒す力はない・・・」 せわし「ええぃ、想像以上の強敵じゃ・・・」 シロー「ちきしょう!ちきしょう、ちきしょう・・・」 弓「我々の力もこれまでだ。諸君、避難を開始してくれたまえ!」 せわし「しかし、所長・・・」 弓「さあ早くするんだ!これ以上抵抗すれば無駄に犠牲を出すばかりだぞ!」 シロー「だけど先生!お兄ちゃんが・・・お兄ちゃんが死んじゃうよ・・・!」 弓「・・・みさとくん」 みさと「はい!さっ、シローちゃん」 シロー「いやだ!お兄ちゃんが死んじゃったら僕は一人ぼっちになっちゃうんだ!それぐらいなら、僕も最後までここで戦って死んでもいいんだよ!!」 弓(甲児くん・・・) 甲児「・・・さやかさん!ボス!シロー!元気でやれよ・・・俺は最後までやるぞ・・!」 マジンガーZは、一度は立ち上がるも再び倒れ、ジェッドパイルダーが外れていった。 ゴーゴン「ふはははは!戦闘獣、もう怖いものは何もない!研究所を一気に占拠してしまうのだ!」 剣造「いかん、もはや光子力研究所には抵抗する力が無い。 鉄也くん、グレートマジンガーを出撃させたまえ。鉄也くん、グレートマジンガーを出撃させよ!」 科学要塞研究所では青年、剣鉄也が無重力室にいた。 鉄也「何だって?待たせるだけ待たせといて、嘘じゃないでしょうね」 鉄也はカプセルに飛び込む。 カプセルは戦闘機・ブレーンコンドルへ鉄也を移動させた。 鉄也「ブレーンコンドル、スイッチON!」 ブレーンコンドルが、海底のルートを通って発進していった。 鉄也「マジーンゴー!」 渦巻く海から新たなマジンガー、グレートマジンガーが空中へ射出された。 鉄也「ファイヤー・オン!」 ブレーンコンドルがグレートマジンガーの頭部にドッキングした。 鉄也「スクランブルダッシュ!」 グレートマジンガーの背中からスクランダーが展開される。 剣造「鉄也くん、用心してかかるんだぞ。君もグレートマジンガーも初めての実戦だからな」 鉄也「OK!それ、行くぞ!」 グレートマジンガーはスクランブルダッシュで光子力研究所へ向かっていった。 光子力研究所は既に壊滅寸前だった。 グラトニオスとビラニアスは、電撃による抵抗を受けていたが、 ビラニアスがコントロールタワーに体当りし、更に建物の根元を噛み砕く。 弓「うわぁ!甲児くん!さやか!ボス!たとえどうなっても、私は光子力研究所の栄光は守りぬくぞ!」 目覚めた甲児は光子力研究所に向かうグレートマジンガーを見た。 甲児「・・マジンガーZ!・・・いや違う、誰だ・・だ・・れ・・・」 甲児は再び意識を失った。 グレートマジンガーは光子力研究所に駆けつけた。 鉄也「アトミックパンチ!」 グレートマジンガーの右手がきりもみ回転しながら射出される。 グラトニオスはアトミックパンチを光線で撃つも、アトミックパンチはものともせず、グラトニオスとビラニオスに当たり、光子力研究所に叩きつけた。 グレートマジンガーが地上に降りた。 鉄也「さあ、俺はちょっと荒っぽいぜ!グズグズしてるのは苦手なんだ!グレートブーメラン!」 グレートマジンガーは胸の放熱板を外し、投げつけて、 グレートブーメランはグラトニオスの首を切り飛ばした。 鉄也「サンダーブレーク!」 グレートマジンガーの指から電撃が放たれる。 グラトニオスは仮面を出すも、サンダーブレークは仮面を砕き、グラトニオスを貫き、グラトニオスが爆発四散した。 鉄也「さあ、貴様もいくぞ!」 ビラニアスが鱗をグレートマジンガーに付着させる。 鉄也「この野郎!いい加減にしろ!」 グレートマジンガーは全身を震わせ、鱗を外した。 さらに撃ってきたミサイルをグレートマジンガーは飛んでかわす。 鉄也「マジンガーブレード!」 グレートマジンガーは右足から剣を取り出す。 鉄也「とりゃあ!」 グレートマジンガーはマジンガーブレードを投げつける。 マジンガーブレードは、飛びかかろうとしたビラニアスの口から背中を貫き、 ビラニアスは地面に落ち、大爆発した。 弓「ああ、あれは!マジンガーZの幻じゃないのか・・・?」 せわし「所長!見ましたぞ!」 のっそり「わしも見ましたぞ!」 弓「一体誰が・・・どこであれを・・・?」 所員「所長、さやかさんとボスは救出しましたが、甲児くんが見当たりません」 弓「なに!?」 シロー「ええ・・・!」 その後、科学要塞研究所に来た弓達を鉄也が迎える。 鉄也「弓博士ですね」 弓「あぁ」 鉄也「どうぞこちらに」 病室に甲児が寝かされていた。 シロー「お兄ちゃん! 鉄也「しっ!」 シロー「何すんだい!死んだと思ったお兄ちゃんにやっと会えたんじゃないか!」 鉄也「だったら、静かにしてやったらどうなんだ。そうだろ」 甲児「マジンガー・・・Z・・・」 シロー「お兄ちゃん・・・」 さやか「甲児くん・・・」 ボス「兜・・生きていてくれたのか・・・」 弓「甲児くん、よくやってくれたね・・・ありがとう」 さやか「お父様、ここは一体誰の研究所なのかしら?」 弓「それが私にも分からないのだ」 病室に剣造のアナウンスが流される。 剣造「弓博士、管制室までお越し下さい」 弓は一人で管制室に移動した。 弓「お招きいただき、ありがとうございます。私が弓です」 剣造「わざわざお呼び立てしてすみません 私を見て、驚かんでください」 振り返ったその人は、紛れもなく、兜剣造博士であった。 弓「!」 剣造「兜剣造博士です」 弓「しかし、兜博士は実験中の事故で・・・」 シローと鉄也は外に出ていた。 シロー「鉄也さんっていい人だね、僕が行けなかったんだよ、 お兄ちゃんはそっとしてあげなきゃいけなかったんだね」 鉄也「分かりゃいいさ」 シロー「あのグレートマジンガーを操縦してるのが、鉄也さん?」 鉄也「あぁ、今までのマジンガーZとはちょいと出来が違うぜ」 シロー「なにぃ!お兄ちゃんのマジンガーZにけち付ける気か!」 鉄也「おっと!泣くのはもうゴメンだぜ。じゃあ、説明してやろう。グレートマジンガーはだね、超合金NZでできてんだ」 シロー「ひゃー、ニューゼット・・・」 弓「あなたがサイボーグですって!?」 剣造「父の十蔵博士が私を死から蘇らせてくれたのです」 弓「兜博士・・・」 剣造「弓博士・・」 弓と剣造が握手を交わす。 弓「グレートマジンガーの秘密がやっと分かりましたよ、兜博士でなくては出来ない仕事だ」 「見事な活躍ぶり、この目で一部始終を拝見させていただきました」 剣造「弓博士、これからあなたは光子力の平和利用に没頭して下さい。 それを妨害するものは私と科学要塞研究所が処理します」 弓「ありがとうございます」 剣造「ところで甲児とシローのことですが・・・私が父であることはしばらく伏せておきたいんです。今、彼らを動揺させたくはない」 弓「兜博士、実は甲児くんとさやかをアメリカにいるワトソン博士のもとに 留学させようと思っていたんです。シローくんはしばらく私のところで預かりましょう」 剣造「それはありがたい、よろしくお願いします」 事件が片付いてから数週間後、アメリカへ飛び立つ旅客機の中に甲児とさやかの姿があった。二人はワトソン博士の研究室で休養をかねて、新しい科学に携わることになっていた。だが、希望に胸膨らむ二人とは対照的に複雑な心境で見送ってる人がいた。 剣造(甲児、今度会う時は私の秘密を話そう。 そして、一緒に暮らそう。それまでは、私とグレートマジンガーがお前の意思を継いで、頑張っていくぞ) グレートマジンガーが崖の上にそびえ立っていた。 おわり そして、グレートマジンガーに続く・・・
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キカイダー兄弟の生みの親、光明寺博士がスイスから日本へ帰国して来る。 光明寺博士は空港から、タクシーで道路を行く。 光明寺「君、道が違うようだが?」 運転手「お客さん、この道でいいんですよ」 光明寺「君!? 君は誰だ!?」 運転手「フフフ。俺をお忘れかね? 光明寺博士」 運転手が、ハカイダーに姿を変える。 光明寺「ハ、ハカイダー!?」 よいこの友達人造人間万歳 アキラと兄ヒロシ、2人の姉貴分のミサオが、手紙を手にして光明寺家を訪れる。 ミサオ「あっ、ここだわ」 ヒロシ「光明寺? 変な名前だなぁ」 ミサオ「気味が悪いわ。誰が私たちを、こんなところへ呼んだのかしら?」 アキラ「うん。いったい、誰なんだろう? ──あっ、イチロー兄ちゃんだ!」 イチローがやって来る。 ミサオ「イチローさんも誰かに?」 イチロー「うん。こんな手紙をもらった」 イチローも、ミサオたちと同じ手紙を持っている。 ヒロシ「イチロー兄ちゃん、何だと思う? その手紙」 アキラ「あっ、あの音は!」 ギターの音と共に、ジローが現れる。 ヒロシ「キカイダー!」 ミサオ「ジローさん!」 イチロー「ジロー! ジロー、お前も呼ばれたのか?」 ジロー「光明寺博士が大変なことになった」 イチロー「──光明寺博士が、丸3日も行方不明?」 ジロー「たぶん、シャドウです。博士は、ロボット再生装置という大発明をしたんです。あれさえあれば、シャドウを完全に潰すことができたのに……」 イチロー「しかし博士はその発明ごと、どこかへさらわれてしまったというのか?」 ジロー「えぇ。ロボット再生装置が、もしもシャドウの手に渡ったら…… 兄さん、世界はとても恐ろしいことになってしまう!」 イチロー「うん。早くシャドウ基地を見つけ出して、一刻も早く博士を助け出さなければ!」 犯罪組織シャドウの基地。 ハカイダー「入れ!」 戦闘員のシャドウマンたちが、光明寺博士を首領ビッグシャドウのもとへ連行する。 ビッグシャドウ「ご苦労だったな、光明寺博士。できたか、ロボット再生装置は?」 ハカイダー「さんざん痛めつけて、やっと完成させた。これだ!」 光明寺博士の新発明、ロボット再生装置が鎮座している。 ビッグシャドウ「ハハハ! ふぅむ…… これだけじゃわからん! 実験してみろ!」 ハカイダー「言われなくても、今やるところだ。シャドウマン!」 ハカイダーが愛銃ハカイダーショットで、シャドウマンの1人を撃ち抜く。 ハカイダー「やってみせるんだ、光明寺博士」 光明寺「……」 ハカイダー「早くしろ!」 仕方なく光明寺博士が、装置を作動させる。 シャドウマンの残骸が装置に回収され、あっという間に元通りのシャドウマンが甦る。 シャドウマン「生き返りました!」 ビッグシャドウ「おぉ、さすがに光明寺博士だ! これでシャドウのロボットは、何度壊されても甦ることができる。もはやシャドウは滅びることはない。シャドウ帝国が世界を征服するのだ! ハッハッハッハ!」 ハカイダー「ゼロワンやビジンダーが束になってかかってきても、ノミに食われたほどにも感じません」 光明寺「ビッグシャドウ! 私をどうするつもりだ!?」 ビッグシャドウ「貴様にはもう用がない。死ね」 ハカイダー「ゼロワンとビジンダーをおびき出す囮となって、死んでもらうまでよ」 ビッグシャドウ「ゼロワンめ、ビジンダーめ、今度こそは生かして返さんぞ!」 その頃、ビジンダーことマリは、シャドウ基地に潜入している。 セキュリティをかいくぐり、シャドウマンたちを蹴散らしつつ、基地の奥へと進む。 しかし途中で罠にはまり、隠し部屋に閉じ込められてしまう。 無数のトゲの生えた壁が、次第にマリに迫る。 部屋の外で、シャドウマンたちがほくそ笑む。 そこにイチローが登場。シャドウマンたちを倒し、マリを救い出す。 イチロー「マリさん! さぁ、早く!」 光明寺博士は、ロボット再生装置に向かって工具を振るっている。 そこへ、ハカイダーがやって来る。 ハカイダー「何をしている!」 光明寺「あっ!?」 ハカイダー「何をした、貴様!? まさか、このロボット再生装置に、仕掛けでもしたんじゃあるまいな?」 光明寺「……何もしていない! 疑うなら、調べてみたらどうだ!?」 ハカイダーが光明寺博士を殴り飛ばし、さらに見張りのシャドウマンを殴り飛ばす。 ハカイダー「目を離すなと言ったはずだ! もし妙な真似をされたら、どうするつもりだ!?」 ハカイダーがシャドウマンを、ハカイダーショットで撃ち抜く。 ロボット再生装置を作動させると、破壊されたシャドウマンが元通りに甦る。 ハカイダー「よし。別に仕掛けはしなかったようだな、光明寺。二度と変な気を起こすな、いいな!?」 イチローたちが、陰から様子を窺っている。 マリ「見張りの数を増やしたわ」 イチロー「ここでヘタに博士に近づくと、博士の命が危ない」 ハカイダー「連れて行け!」 マリ「もしかすると、光明寺博士を別の場所に連れ出すつもりなのね」 イチローはゼロワンに、マリはビジンダーにチェンジし、基地の外に出る。 ゼロワン「奴らは光明寺博士を囮に使うつもりだ。必ず何か動き始める」 ビジンダー「えぇ。──あっ、出て来たわ!」 ハカイダーとシャドウマンたちが、光明寺博士を引き連れて現れる。 ハカイダー「処刑準備!」 光明寺博士がギロチン台にかけられる。 頭上には、ギロチンの刃がロープで吊るされている。 ゼロワン「ビジンダー、あのロープの先はどうなっている? 見えるか?」 ビジンダー「望遠回路をセットしてみるわ」 ゼロワン「よし、倍率を20倍に上げてみよう」 ロープの片方の端には籠があり、先端にリンゴが仕掛けられ、籠の中でハムスターがリンゴを齧っている。 ビジンダー「ひどい、ひどすぎる! ビッグシャドウ!」 ゼロワン「あのハムスターがリンゴを食べ終わると、ロープが切れる仕掛けだ」 ハカイダー「ゼロワンめ、ビジンダーめ、もうどこからかここを見ているだろうが、このハムスターがリンゴを食い尽くすとロープが切れ、ギロチンが落ちる。フフフ。ハムスターの餌が無くなったときが、光明寺の首が飛ぶときだ。早く助けに来ないと間に合わんぞ! いつでも来い! 丁寧に歓迎してやるぞ!」 シャドウマンたちの大群と、二体一身のシャドウ幹部ザダムが、ゼロワンたちを待ち受ける。 ゼロワン「この平原には、どんな仕掛けがしてあるかわからない。ビジンダー、死ぬかもしれんぞ」 ビジンダー「光明寺博士を、殺させるわけにはいかないわ」 ゼロワン「行こう!」 声「待て!」 ジローが登場する。 ビジンダー「キカイダー!」 ジロー「光明寺博士は僕たちの生みの親だ。兄さんたちにだけ任しておくことはできない!」 ゼロワン「うん。3人のうち2人が殺されても、1人が生き残れば何とかなる」 ビジンダー「えぇ」 ジロー「チェーンジ・スイッチオン! ワン・ツー・スリー!」 ジローがキカイダーにチェンジする。 ゼロワンたちと共に、それぞれの愛車でハカイダーたち目がけて発進する。 ハカイダー「フフフ、来たか!」 ゼロワン「よし、左右に分かれて突っこもう!」 シャドウマンたちが銃撃で迎えるが、ゼロワンたちの反撃で、シャドウマンたちが次々に倒される。 ロボット再生装置により、シャドウマンたちの残骸は回収され、元通りに甦り、再び出撃してゆく。 ビッグシャドウ「行けぃ! ハハハ、暴れろ! 好きなだけ暴れ回って、エネルギーを使い果たせ! こちらには、この再生装置がある。シャドウマンはいくらでも生き返るぞ!」 ゼロワンたちは敵陣の懐へ入り込み、シャドウマンたちとの肉弾戦となる。 ビジンダー「ビジンダーキック!」「ビジンダーレーザー!」 ハカイダー「わぁぁ──っっ!」 ビジンダーの攻撃で、ハカイダーが爆死する。 しかし、やはりロボット再生装置により、ハカイダーは基地内で甦る。 ビッグシャドウ「おぉ、ハカイダー。安心して戦って来い」 ハカイダー「今度はゼロワンを倒す!」 ビッグシャドウ「行けぃ!」 戦いの最中、ゼロワンとビジンダーは罠にはまり、檻に閉じ込められてしまう。 ザダム「かかったな!」 ゼロワン「あっ、しまった!」 キカイダー「電磁エ──ンド!!」 キカイダーが電磁エンドで檻を破壊する。 3人が光明寺博士を助けようとする。 ゼロワン「光明寺博士──っ!」 光明寺「来てはいかん! この周りには地雷が仕掛けてある! 近づくと、君たちの体はバラバラになるぞ!」 キカイダー「博士!?」 光明寺「命を粗末にするな! 私は君たちをロボットとは思っていない!」 ビジンダー「でも、それでは博士の命が!?」 光明寺「私はいい! シャドウを道連れに死ぬなら本望だ!」 ゼロワン「シャドウを道連れ!?」 光明寺「私はロボット再生装置に爆破装置を組み込んできた! あの機械が30体のロボットを再生すると、自動的に地下のシャドウ基地が大爆発を起こすようになっている!」 ゼロワン「それじゃ、博士は!?」 光明寺「君たちは17体を倒した! あと13体のロボットを倒せばいいんだ! がんばってくれ!」 ゼロワン「博士ぇ──っ!」 ゼロワンたちの前にシャドウマンが倒され、ロボット再生装置で甦ってゆく。 光明寺「あと5体だ! もう少しだぞ!」 ザダムが自ら、ゼロワンたちのもとへ現れる。 ザダム「しぶとい奴らめ! 俺が相手してやろう!」 ゼロワン「行くぞ、化け物! そんな体をして、まともに戦えるか!?」 ザダム「ハハハ! 俺にはこういう奥の手がある。ザダム分離術!」 二身一体のザダムが左右に分離、2体のザダムとなる。 甦ったハカイダーも参戦する。 ザダム「死ね、ゼロワン!」「死ね、キカイダー!」 ハカイダー「死ね、ビジンダー!」 ゼロワン「ブラストエ──ンド!!」 キカイダー「電磁エ──ンド!!」 ビジンダー「ビジンダーレーザー!!」 ハカイダーたち「グワァァ──ッッ!!」 ザダムとハカイダーが爆死。 またもや再生装置が作動し、基地内にザダムが、そしてハカイダーが甦る。 ビッグシャドウ「またお前かぁ!? 行けぃ!」 甦ったザダムとハカイダーが、三たびゼロワンたちのもとに現れる。 ゼロワン「ブラストエンド!」 キカイダー「電磁エンド!」 ビジンダー「ビジンダーレーザー!」 しかしゼロワンたちの必殺技は、いずれも発動しない。 ハカイダー「フフフ、バカめ! お前たちの決め技はもう効かん!」 ザダム「もうそろそろエネルギーが切れる時間だ!」「今度はこっちから行くぞ!」 光明寺「もう一息だ! あと2体だ! あきらめるなぁ!」 ハカイダー「トドメだ! ザダム・ハカイダー三位一体攻撃!!」 ゼロワン「こっちも行くぞ!」 ゼロワン、キカイダー、ビジンダーの3人がフォーメーションを組む。 ゼロワンたち「キカイダー・トリプルサークライン!!」 3人が一体となった最後の超必殺技、トリプルサークラインが炸裂する。 ハカイダーたち「グワァァ──ッッ!!」 超必殺技を食らい、ザダムとハカイダーたちが爆死する。 しかしその直後、光明寺博士の頭上のギロチンの刃が落ちる。 ゼロワン「あっ、危ない!」 すんでのところで、ゼロワンが刃を食い止める。 光明寺「危ない、爆発するぞ!」 基地内では、ザダムとハカイダーが再生装置にかけられるものの、なかなか再生が行なわれない。 ビッグシャドウ「どうした、なぜ止まった!? どうしてザダムとハカイダーは出て来ん!?」 再生数30体に達した装置が、光明寺博士の思惑どおり、火を吹き始める。 ビッグシャドウ「わ、わああぁぁ──っっ!?」 ビッグシャドウが炎に包まれる。 シャドウ基地が大爆発し、木端微塵となる。 大犯罪組織シャドウの世界制服の野望は、ここに潰えた── 光明寺家。 光明寺博士のもとで、ミサオ、ヒロシ、アキラの3人がケーキにありつく。 アキラ「おいしいね」 ミサオ「うん!」 ミサオはガツガツとケーキを頬張る。 ヒロシ「よせよ、姉御。お嫁さんの貰い手がないぜ!」 ミサオ「何!?」 光明寺「ハッハッハ!」 アキラ「でも、僕たちだけで食べるなんて、なんだか申し訳ないみたい」 ミサオ「……マリさんや、イチローさんのこと?」 ヒロシ「馬鹿。兄貴たちはロボットだもん、食べられるわけないだろう?」 アキラ「……可哀そうだね。イチロー兄ちゃんたち」 ミサオ「……うん」 光明寺「ロボットは強い、歳はとらない。しかしね、だからといって、それが幸せとは限らないんだよ」 一同「……」 光明寺「イチローだってジローだって、完全なロボットになるより、不完全でも、本当は人間になりたいんだ」 イチロー、ジロー、マリの3人が、どこかの荒野を行く。 堅く握手をかわし、笑顔をかわし、それぞれの道を力強く突き進んで行く。 平和は来た。しかし君たちの周りに、何か変わったことは起きていないだろうか?よく注意してみてほしい。それは、次なる悪の組織の犯罪なのだから。そして、もし変わったことを見つけたら、すぐに知らせてほしい。イチローやジローやマリは、ほら、君たちのすぐそばにいる! おわり
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仮面ライダーオーズ、前回の三つの出来事!一つ! 自分の欲望に気付いた映司は、力を、そしてメダルを求める。二つ! 一瞬でも欲望を忘れたアンクは、メダルを失う。そして三つ! ウヴァが完全復活を果たす中、世界の終末が始まろうとしていた! 昆虫系コアメダルを全て手に入れ、完全体となったグリード・ウヴァと戦う、仮面ライダーバース(後藤(ごとう)慎太郎(しんたろう))とプロトバース(伊達(だて)明(あきら))。 しかしその力の差は歴然であり、攻撃の余波でビルの屋上まで吹き飛ばされてしまった。 余裕の足取りで歩み寄るウヴァ。 プロトバース「この昆虫野郎!!」 強化パーツ・バースCLAWs(クロウズ)を腕に装備して殴りかかるダブルバースだが、全く歯が立たない。 バースCLAWsを破壊され、変身も解けてしまう。 傷ついた後藤と伊達が地面を転がる。 後藤「伊達さん、大丈夫ですか……!?」 ウヴァ「今まで、こんな奴らに手こずっていたとはな……」 その時、遠方の鴻上(こうがみ)ファウンデーション本社ビルから爆発が起こり、地響きと共に何かが歩いてくる。 コンクリートを踏み抜きながら現れたのは──火野(ひの)映司(えいじ)。 後藤「火野……」 後藤と伊達の背後にあるビルの屋上から、世界に終末をもたらすために恐竜グリードとなった真木(まき)清人(きよと)がそれを見下ろす。 鴻上「ドクター真木! 久しぶりだね」 どこから現れたのか、鴻上ファウンデーション会長・鴻上光生(こうせい)が真木に声をかける。その手の中には小さな白い箱があった。 振り向く真木。 真木「あれは?」 鴻上「オーズだよ。本当の!」 ビルの電光掲示板にも鴻上の顔が大写しになった。 後藤と伊達が電光掲示板を見る。 真紀「『本当のオーズ』? しかし、メダルは全てこちらに……」 鴻上「君は忘れたかね? 800年前、コアメダルはそれぞれ10枚ずつ作られたことを(*1)。 ──お見せしよう。これが800年前の王が初めての変身に使った10枚目……」 鴻上が箱からコアメダルを取り出す。 その色は、赤・黄色・緑。 鴻上「『タトバコンボ』だ!!」 鴻上が地上に投げ落としたコアメダルを映司がキャッチ。 映司「後藤さん」 腰に出現させたオーズドライバーの左の挿入口にバッタメダルをセットする。 映司「伊達さん」 続いてトラメダルを中央の挿入口に。 映司「離れててください……」 最後にタカメダルを右の挿入口にセットし、右腰に吊り下げたオースキャナーをかざす。 映司「変身」 『タカ! トラ! バッタ!』『♪タ・ト・バ! タ・ト・バ、タ・ト・バ!』 神々しい黄金の輝きを纏い、映司が仮面ライダーオーズに変身した。 最終話 明日のメダルとパンツと掴む腕 勇んでオーズに立ち向かうウヴァだが、オーズはそれを一蹴する。 転がるウヴァ。 オーズは二つの武器・メダガブリュー(*2)とメダジャリバーを取り出し、いたぶるようにウヴァを責め立てる。 鴻上「コアメダルの力で世界を終わらせるわけにはいかない。欲望のメダルは、世界の再生のためにこそある!」 真木「世界は終わらせるべきです」 鴻上「違う! この飽和し伸び悩む世界も、『欲望』で一変する。欲望が新たな文化、さらなる高みへと導く…… 進化するのだ。見たまえ! あのオーズの力を!」 真木「いいえ。何も存在しない究極の『無』…… それこそ、人が到達しうる最高の高みです!」 腕に乗せていた人形「キヨちゃん」を下ろしながら、真木が恐竜グリードに変身。 『スキャニングチャージ!!』 苦し紛れのあがきを見せるウヴァに、必殺技・タトバキックを放つオーズ。 だが、キックを受けたウヴァが爆死する直前、戦いの場に降り立った恐竜グリードによって、ウヴァの体内に今までの戦いで消滅していったグリードたちのコアメダルが投入された。 全快したウヴァの体には傷ひとつない。 ウヴァ「お、おぉ……? ドクター、感謝するぞ!」 素直に感謝を述べるウヴァを、恐竜グリードは冷ややかに見つめる。 恐竜グリード「手段は美しいとは言えませんが…… もたらす終末は、きっと美しい」 勝ち誇るウヴァは全くの無防備。恐竜グリードがそこにコアメダルを投入する。 苦しむウヴァ。 ウヴァ「うぅっ!! やめろ……! これ以上はいい…… 俺は暴走する気はない!(*3)」 恐竜グリード「志という点では、オーズを見習ってください」 逃げ出すウヴァ。恐竜グリードはさらにコアメダルを投入。 ウヴァ「うぅ…… よせと言っている!!」 恐竜グリードを止めようと近付くウヴァだが、さらにコアメダルを入れられて苦しみ、もがく。 オーズが恐竜グリードにパンチを放つが、恐竜グリードは腕一本でそれを止める。 セルメダルが地面に散らばる。 恐竜グリード「……なるほど。ここまでセルメダルを…… やはり君は危険すぎます」 恐竜グリードの掌から放たれた衝撃波をみぞおちに喰らい、オーズが吹き飛ぶ。 改めて逃げ出すウヴァ。 それを無視して、恐竜グリードが再びオーズに衝撃波を放つ──が、それは鳥系グリード・アンクが放った火炎弾で相殺された。 オーズの隣に立つアンク。 オーズ「アンク……!?」 恐竜グリード「……君の属性は『コウモリ』ですか(*4)? またオーズに付くとは……」 不敵に笑うアンク。 一方、ウヴァはフェンスを乗り越えるのに失敗し、転んで泥にまみれていた。 ウヴァ「うぅ、俺は…… 俺は嫌だぁ!!」 恐竜グリード「うーむ、何という見苦しさ……」 恐竜グリードが逃げるウヴァを追う。ウヴァの情けない悲鳴──。 アンクを見つめるオーズ。 オーズ「アンク…… どうして?」 アンク、黙って右手を差し出す。 一瞬目を見開く後藤と伊達。 アンク「今日の分の…… アイスよこせ」 オーズ「……お前~」 安堵するオーズ、後藤、伊達。 だが、それもつかの間──。 オーズ「うっ!! ぐっ、あっ、がっ……!!」 苦しむオーズ。オーズドライバーから王のコアメダルが弾き出され、オーズの姿がタトバコンボからプトティラコンボに変化する。 砕け散る王のコアメダル。 そのまま変身が解け、胸を押さえてうずくまる映司。 アンク「力がでかすぎたんだ。お前、また馬鹿な無茶したらしいな」 映司「ちょっとだけね……」 夜。 アンクは映司と、それを慕う泉(いずみ)比奈(ひな)と一緒に公園に来ていた。 アンク「俺のメダルのことは、映司に言うな」 コアメダルの中には1枚だけ、グリードの意思が宿っている、まさに「中核」と呼ぶべきものがあり、それを破壊されるとグリードは消滅してしまう。 アンクは前回、恐竜グリードの攻撃で、そのコアメダルにヒビを入れられていたのだった。 比奈「どうして?」 アンク「俺と映司が上手く戦うためだ。邪魔したくなかったら、黙ってろ。いいな?」 映司「お待たせ!」 そこに映司がアイスを買ってきた。 映司「なぁアンク、お前が戻ってくるなんて、なんかあった?」 アンク「フン…… 真木は俺を器にするのはやめた。となれば、奴に協力する理由はないし、この体も必要ない」 映司「じゃあ……!」 比奈「もう少ししたら、お兄ちゃんの体、返してくれるって(*5)」 映司が比奈に駆け寄る。 映司「よかったね、比奈ちゃん! 本当よかったよ…… それだけが気になってたんだ」 比奈(それだけ、って……) 映司「もうこれ以上、アンク(おまえ)と戦わなくていいってことか!」 アンク「フン…… 決着がつけられなくて残念だったな?」 映司「これ以上の決着はないだろ?」 その時、映司の視界から一瞬だけ色彩と音が消えた。 恐竜系コアメダルを体内に宿したことで、映司の体は五感を持たないグリードのそれに変わりつつあったのだった。 映司が目頭を押さえると、視界が元に戻る。 映司「……本当、これ以上はないよ」 比奈(なんで……? なんだか、映司くんが遠くに行っちゃうみたい…… お兄ちゃん、私、どうすればいい? 映司くんのことも、アンクのことも、お兄ちゃんのことも…… できることが見つからない…… 何も言えない…… 私には…… もう…… ただ……) 背中合わせになって並び立つ映司とアンクの間に、比奈が立つ。 左右の手で映司とアンク、それぞれと手をつなぐ比奈。 比奈(ただ……) 戸惑いながら比奈を見つめる映司とアンク。 鴻上ファウンデーション本社ビル・会長室。 鴻上(欲望ある限り、何かが変わり、生まれる。今日という日を明日にすることさえ、欲望だ) ワイングラスを手に取り、鴻上が朝焼けの空に向かって叫ぶ。 鴻上「HAPPY BIRTHDAY!!」 映司とアンクの拠点・多国籍料理店「クスクシエ」では、店主の白石(しらいし)知世子(ちよこ)が開店準備を進めている。 知世子「さぁ、今日も元気に……」 店のテーブルの片隅に、ひっそりとキヨちゃん人形が置かれていた。 知世子「これって…… 真木さん!?」 知世子が亡き姉に瓜二つだったことから、真木は知世子に関心を寄せていた。 真木は何を思って、人形を置いていったのだろうか……。 スクラップ置き場。 恐竜グリードの追撃から逃れたウヴァだったが、コアメダルの過剰投入に苦しみ、息も絶え絶えの状態だった。 ウヴァ「や、やめてくれ…… 誰か、助けてくれ……!!」 ウヴァの体が分解され、コアメダルを模した巨大なモニュメント『メダルの器』に変化する。 スクラップ、マンション、車──『メダルの器』はあらゆる物をセルメダルに変えて、吸い込み、大量の屑(クズ)ヤミー(*6)を生み出し始めた。 宙に浮かび、それを見つめる恐竜グリード。 恐竜グリード「よき終末を……」 日本中を屑ヤミーが埋め尽くしていく。 逃げ惑う人々。 駆けつける映司、アンク、比奈。 映司「あれが『メダルの器』の、暴走……!?」 アンク「笑うしかないな。しかもおまけ付きだ」 比奈「これ…… どうやって戦うの……!?」 映司「方法はひとつ、とにかく倒す! 行こう、アンク!」 アンク「ああ!!」 オーズ・プトティラコンボに変身した映司と怪人態に変化したアンクが、人々を襲う屑ヤミーの群れを薙ぎ払っていく。 鴻上ファウンデーション本社ビル・会長室では、『Happy birthday to you』をBGMに流しながら、鴻上が趣味のケーキ作りに没頭していた。 『メダルの器』にビルが壊され、会長室の中がボロボロに荒れても、鴻上は全く動じない。 倒しても倒しても、屑ヤミーは一向に減らない。 オーズ「こんな奴らより、早くあれを何とかしなきゃ!」 アンク「屑が邪魔すぎなんだよ!!」 アンクにまとわりつく屑ヤミーが、何者かの銃撃で吹き飛ばされる。 ダブルバースが駆けつけたのだ! プロトバース「よう、アンコ(*7)! 遅れて悪い!」 バース「ここは俺たちに任せろ!」 オーズ「ありがとうございます!! ──アンク!!」 頷くアンク。 バース「絶対戻れよ!」 オーズ「はい!!」 オーズとアンクがそれぞれの翼を開き、『メダルの器』を目指して飛び立つ──!! 比奈(映司くん…… アンク……!!) 『メダルの器』に迫るオーズとアンクを、恐竜グリードが迎え撃つ。 オーズ、アンク、恐竜グリードは壮絶な空中戦の末に町はずれの空き地へ落下。 恐竜グリード「この終末のすばらしさを見て、まだ邪魔するのですか?」 一方、屑ヤミーと戦うダブルバースの下には、鴻上の秘書・里中(さとなか)エリカが救援に駆けつけた。 エリカ「お疲れ様です!」 プロトバース「里中ちゃん! こんな状況で、よく来たな?」 エリカ「ビジネスですから!」 手にした銃・バースバスターで冷静に屑ヤミーを撃ち抜くエリカ。 バース「さすが俺の上司だ!」 恐竜グリードの攻撃で、アンクの変身が解ける。 一方、オーズはメダガブリューを取り出して恐竜グリードに斬りかかるが……。 オーズ「あっ!?」 メダガブリューを片手で止められ、驚愕するオーズ。そしてアンク。 恐竜グリード「メダル、いただきます」 恐竜グリードがオーズの腹に手を突き刺し、恐竜系コアメダルを抜き取ろうとする。 オーズの腹から噴き出すのは、赤い血ではなく、セルメダル──。 オーズ「ぐうぅ……!!」 氷の属性を持つ恐竜系コアメダルの力で、オーズと恐竜グリードの足が凍り付いてゆく。 恐竜グリード「何を……!?」 オーズ「今、俺の中には、あなたを絶対に倒せるだけの力がある!!」 オーズの腹から大量のセルメダルが溢れ、メダガブリューに吸い込まれる! アンク「映司…… お前、これのためにセルメダルを……!?」 映司は前回、鴻上との取引で大量のセルメダルを手に入れていたのだった。 恐竜グリード「馬鹿な…… 君もただでは……!!」 オーズ「おおぉぉぉぉ────っっ!! セイヤァァァ────ッッ!!!!」 全てのセルメダルを使った乾坤一擲の一撃が、恐竜グリードに炸裂!! 大爆発を起こす恐竜グリード。 しかし、その直後、『メダルの器』から放たれた光線を浴びて、恐竜グリードが再生を遂げる。 力を使い果たした映司は変身が解け、満身創痍に。 恐竜グリード「残念でしたな…… いい作戦でしたが。しかし、あれだけの力を使えば、君はもう……」 映司「……ウオォォォァァァァァァッッ!!!!」 雄叫びを上げて再び変身しようとする映司。 アンクが意を決して火炎弾を放ち、それを制する。 アンク「映司ィ!! よせ! ──これ使え!!」 アンクが投げたのは、自分を構成する鳥系コアメダルの残り3枚。 その中には、ヒビが入ったタカメダルも含まれていた。 アンクが分離したことで、比奈の兄がその場に倒れ込む。 映司「アンク…… どうして……!?」 その時、映司がタカメダルのヒビを見つける。映司は全てを悟った。 映司「……わかってる。お前が、やれって言うなら…… お前が、本当にやりたいことなんだよな……!!」 オーズドライバーの左の挿入口にコンドルメダルをセット。 続いてクジャクメダルを中央の挿入口に。 映司「アンク…… 行くよ」 最後に、ヒビの入ったタカメダルを右の挿入口にセットする。 映司「変身!」 アンク「タカ! クジャク! コンドル!」 『♪ター・ジャー・ドルー!』 炎の力を宿す鳥系コンボ形態・タジャドルコンボ。 今、映司とアンクはひとつになった。 映司とアンク、二人分の想いと力を乗せたオーズの攻撃が恐竜グリードを追い詰める。 炎の鉄拳を受け、後ずさる恐竜グリード。 恐竜グリードは空へ逃げ、『メダルの器』に飛び込んだ。 オーズ「ぬっ!!」 オーズは体から7枚の恐竜系コアメダルを取り出し、左腕に装備した盾・タジャスピナーにセット。 オースキャナーにコアメダルを読み込ませながら、恐竜グリードを追って飛び立つ! 『プテラ! トリケラ! ティラノ! プテラ! トリケラ! ティラノ!』『ギガスキャン!!』 『メダルの器』の中で、オーズと恐竜グリードの最後の戦いが続く。 恐竜グリードが連続発射する衝撃波がオーズに命中する前に、それを何かが受け止める。 背中に紅の翼を生やした、アンク──。 映司「アンク……!」 アンクの右腕に炎が灯り、タジャスピナーに光が集まる。 オーズ「おおぉぉぉぉ────っっ!! セイヤァァァ────ッッ!!!!」 同時に放たれた二つの炎が、闇を焼き尽くす──!! 地上では、ダブルバースとエリカが屑ヤミーを一掃していた。 崩れゆく『メダルの器』を見つめる三人。 オーズの攻撃で恐竜グリードの腹に開いたブラックホールに、『メダルの器』の中にあったコアメダルが吸い込まれていく。 それは恐竜グリード自身をも巻き込んでいた。 恐竜グリード「ああ…… 私の終末を…… 私が完成してしまう……」 恐竜グリードは無数のセルメダルに分解されて消滅。映司が持っていた恐竜系コアメダルも吸い込まれていった。 そして、アンクのメダルも──。 オーズ「アンク──ッ!!」 ヒビの入ったタカメダルが、完全に二つに割れる──。 『メダルの器』が爆発。 比奈がその場所に向かって駆け出す。 変身が解け、気絶しながら落下する映司。 右手だけになったアンクが映司の頬を叩き、胸ぐらを掴む。 アンク「映司! 目ェ覚ませ!! 死ぬぞ!?」 映司「アンク…… ああ、いいよ。もう無理だ。お前こそ……」 アンク「フン! 俺はいい。欲しかったモンは手に入った」 映司「それって『命』だろ? 死んだら……」 アンク「そうだ。お前たちといる間に、ただのメダルの塊が死ぬとこまで来た。こんな面白い…… 満足できることがあるか?」 地表が近づく。 アンク「お前を選んだのは、俺にとって得だった。間違いなくな」 アンクが映司から離れていく。 映司「おい…… どこ行くんだよ!」 映司がアンクに手を伸ばす。 アンク「お前が掴む腕は、もう俺じゃないってことだ」 アンクが消える。 映司の手の中には、割れたタカメダルの破片が握られていた。 映司「アンク──ッ!!」 目に涙を溜めた映司の絶叫──。 現場に駆け付けた比奈がアンクを見つける。 だが、アンクは一瞬だけ微笑むと、すぐに消えてしまった。 もうひとつのタカメダルの破片が、砂の上に刺さる。 比奈「アンク…… ありがとう」 タカメダルの破片を拾い、握りしめる比奈。 落ちていく映司。そこに飛行用バースCLAWs・カッターウイングを装備したバースが駆け付ける。 バース「火野! 掴まれ、早く!!」 映司「後藤さん!!」 バース「もう何でも独りでしょい込むのはやめろ!! 俺たちがいる。俺たちの手を掴め!!」 地上では比奈、知世子、伊達、エリカが映司を待ち構えていた。 比奈「映司くん!!」 知世子「大丈夫だから、ドーンと来なさい!!」 伊達「誰にも頼らないってのは、強いことじゃねーぞ!?」 エリカ「火野さん! ここですから!!」 「火野さん!」「映司くん!」「火野ーっ!!」「頑張ってーっ!!」 四人を見つめる映司。 映司(俺が欲しかった力…… どこまでも届く俺の腕…… それって……) 映司がバースの手を取る。 映司「こうすれば、手に入ったんだ」 映司がバースと共に地上に降り立つ。かけがえのない仲間たちが、笑顔でそれを迎えた。 映司、手の中のタカメダルの破片を見つめる。 映司(でも、お前の手を掴んだのも、絶対間違いじゃなかった。絶対……) 映司と比奈が空を見上げる。 映司「……アンク」 欲望のメダルを巡る戦いは終わり、人々は日常に帰っていった。 比奈は兄に見送られながら、専門学校に通っている。 比奈の背後を、怪しいスイッチを持った二人組の高校生が通り過ぎる。 後藤は刑事、伊達は医者として復職し、今もどこかで活躍中。 相変わらず、いつも通りの鴻上と知世子。 そして映司は、割れたタカメダルと「明日のパンツ」を片手に、また放浪の旅に出ていた。 だが、映司は気づいていない。自分の傍らに、幽体になっても存在し続ける赤い腕の姿に……。 映司「いつか…… もう一度……」 アンクとの再会を信じて、映司はまっすぐに歩き続ける──。 (終)
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ライオコンボイ「う・・・・」 ライオコンボイが目覚めた場所は、雪原だった。 ライオコンボイ「・・・・・・・ここは・・・どこだ・・私はどうして・・・・うっ!」 「右足を負傷している・・・何かの破片がささっているのか」 「ムッ!」 ライオコンボイは刺さっていた破片を引き抜いた。 ライオコンボイ「これは・・・・」 (ハッ!!そうだ、ガルバトロンのキバ・・・・!) (そうだ・・ガルバトロンとの決戦の直後・・ネメシスが大爆発を起こして・・・) 「多分そのときのエネルギーによってこの星までワープさせられたんだな。ここはどのあたりなんだ?」 ライオコンボイは手首のコンピュータを起動してみたが・・・ ライオコンボイ「ダメだ・・時空座標コンピュータが故障している・・・」 「こちらライオコンボイ、サイバトロン基地応答せよ!こちらライオコンボイ・・」 「いかん通信も届かない・・・・よほど辺境の惑星らしいな・・・まいったな、右足も修理できない」 「ん」 動物たちが逃げ惑うが、爆発が動物たちを吹き飛ばし、 鹿の死体がライオコンボイの前まで飛んできた。 ライオコンボイ「!!」 ライオコンボイは、獣脚類ランドザウルス、翼竜スカイザウルス、首長竜シーザウルスらの率いられた恐竜たちが動物たちを追い回す光景を見た。 ライオコンボイ「狩り・・・・!?いや・・ちがう!殺りくだ!!!」 ライオコンボイ「何だ、あの恐竜たちは・・・・」 「まるで殺りくを楽しんでいるかのようだ・・・・ムッ」 倒れた鹿のそばに子鹿がいた。 ランドザウルスが子鹿を踏み潰そうとした。 それを見たライオコンボイは飛び出し、 ビーストモードとなって子鹿を助けた。 ライオコンボイ「他の星の生態系にみだりに手を出すべきではないが・・・やむをえん!!」 「ライオミサイル!!」 ライオコンボイはライオミサイルで恐竜たちを攻撃した。 ライオコンボイ「今のうちに早く!」 「何・・・」 ランドザウルス「ギギギ・・・」 恐竜たちは無傷だった。 ライオコンボイ「ライオミサイルがきかない・・!?」 ランドザウルスの口からミサイルが放たれ、ライオコンボイを吹き飛ばした. ライオコンボイ(ミサイルを発射した!?どうなっているんだ!?) 「とにかく逃げなくては・・・・うっ」 「しまった、右足が・・・」 ランドザウルス「殺セ!殺セ殺セ!」 そこへ一頭のマンモスが飛び出し、体当たりでランドザウルスを吹き飛ばした。 マンモス「オレニツカマレ!」 マンモスがライオコンボイと子鹿を連れて走り出した。 スカイザウルス「ギエ~~~~~~~~ッ!」 スカイザウルスがマンモスを追いかけるも、マンモスは崖を飛び越えて逃げ切った。 その後、ライオコンボイは動物たちと温泉に入っていた。 ライオコンボイ「ふーっ」 「みんな今頃どこでどうしているのだろう。やはりどこかの星にワープさせられたか。無事でいてくれればいいが・・・」 そこへ助けてくれたマンモス、ビッグが来た。 ビッグ「ドウダ、傷ナオッタカ?ライオ」 ライオコンボイ「大分良くなったよライオ」 (ホントにこの温泉で傷が直ればいいんだがな。機会生命体の悲しいところだ) ビッグ「体良クナッタラ、スグココ出テイケ。ココ危険」 ライオコンボイ「あの恐竜達のことだな。あいつらは何者なんだ?どこから来た?」 ビッグ「前カライル乱暴者。ダガ前ハ今ホド悪クナカッタ。アノ時カラダ、オカシクナッタノハ」 ライオコンボイ「あの時?」 ビッグ「「神ノ石」ニフレテカラダ」 「アルトキ、天カラフッテキタ不思議ナ石!ソレカラアイツラ力強クカシコクナッタ」 「ソシテ前トリ凶暴ニナッタ。動物達ヲ意味無ク殺シマクル」 「今日モタクサンノ仲間達殺サレタ。オレガイナイ間ニ・・・守ッテヤレナカッタ・・ ビッグは涙を流していた。 ビッグ「ダカラオ前、早ク自分ノ家帰レ」 ライオコンボイ「ビッグ。その「神の石」がある所に案内してくれないか」 ビッグ「何?」 ライオコンボイとビッグは「神の石」のあるクレーターに来た。 ライオコンボイは「神の石」の元に下りる。 ライオコンボイ(・・・この感じ・・・やはりそうか・・恐竜達の機械生命化・・もしやと思っていたが・・・) (間違いない、これは・・アンゴルモアエネルギー!!) 「神の石」とは、アンゴルモアエネルギーの詰まったカプセルだった。 コンピュータ「時空座標算出完了!」 ライオコンボイ「ム」 (コンピュータが直った?そうか、アンゴルモエネルギーの影響で・・・) コンピュータ「第7宇宙辺境星域。惑星名不明。サイバトロン歴紀元前5万年以上・・・」 ライオコンボイ「第7宇宙!?惑星ガイアから数万年も離れた所だ!しかも紀元前5万年!?私が生まれるよりはるかに昔じゃないか!!」 「何てことだ・・ネメシスの爆発によるエネルギーは想像以上のものだったんだ。時空を越えて私の体をこの星に運ぶほどの・・・」 「しかしこのカプセルは何故ここに・・・・?」 ビッグ(ライオ何シテル・・・・?) 「グワッ!!オ・・・オマエラ・・・」 ビッグは背中から恐竜達の攻撃を食らった。 ランドザウルス「ギギギ・・・「神ノ石」ワレワレノモノ、誰ニモワタサン!」 恐竜たち「ボス!アノライオンガ!」 「アイツモ血祭リダ!」 ビッグは立ち上がって、鼻を振るった。 ビッグ「逃げゲロライオ!!」 恐竜たちがクレーターに落とされ、入れ違いにライオコンボイは外に飛び上がった。 カプセルが恐竜たちを巻き込んで大爆発。 しかし、その中でランドザウルス、スカイザウルス、シーザウルスの姿が重なっていき・・・ ライオコンボイ「大丈夫かビッグ!」 「ム!」 ランドザウルスらが一つの合体恐竜、マグマザウルスとなってクレーターから飛び上がってきた。 ライオコンボイ「バカな!あの爆発で死なないとは・・・」 マグマザウルス「礼をいうぞビッグ。「神の石」に秘められし力によって、オレ達はさらなる高みにのぼることができた。見せてやろうわれらが力!」 恐竜たち「「「変身(トランスフォーム)!!」」 ライオコンボイ「!?」 恐竜たちはロボットモードへの変身を果たした。 トリケラトプスがガイルダートに、アンモナイトがデッドエンドに、ステゴザウルスがセイバーバックに、スピノザウルスがスリングに、そしてマグマザウルスはマグマトロンとなった。 ライオコンボイ「変身した!?そんなバカな、通常の生物が変身能力を持つなんて・・・」 ライオコンボイは、マグマトロンにガルバトロンの面影を見いだした。 ライオコンボイ「ハッ、そうか!」 (あのアンゴルモアカプセルはガルバトロンが死ぬ間際、自らの魂を封じ込めたものだったか!邪悪な意思の込められたアンゴルモアエネルギーなら生物を機械生命体(デストロン)に進化させることも可能だ!ならばここで悪の芽をつんでおかなければ・・・) 「変身!!」 ライオコンボイはロボットモードに変身した。 そこからレーザートンファーでデッドエンドを打ち据え、ライオミサイルの連射でスリングを撃ち 、ライオクローでガイルダートを切り裂き、ライオタイフーンでセイバーバックを吹き飛ばした。 手下達を倒したライオコンボイはマグマトロンと向き合う。 マグマトロン「ククク・・・お前も変身できるとはおどろいた。しかも戦い慣れているようだ」 ライオコンボイ「だぁ~~~~~っ!!」 ライオコンボイはマグマトロンに向かって行く。 マグマトロン「だが」 「このオレに神の力が宿っている!」 マグマトロンの3つの恐竜の口から巨大な光線が放たれた。 ライオコンボイ「うわああああ・・・・!!」 ライオコンボイは光線に飲み込まれていった・・・ スリング「すごいんだなボス!」 ガイルダート「この力をもってすればこの星を支配するのもたやすい事かと」 マグマトロン「いやその程度では、せっかくのこの神から賜った力に見合わぬ」 「われら今よりこの星捨てて宇宙に出ていくのだ!!あまたの星々を巡りその星の命ある者ことごとくを殺し尽くしてくれるわ!!」 ガイルダート「なるほど、それは良い考え」 デッドエンド「戦いこそわが生きがい」 スリング「思い切り暴れるんだな~~~~」 セイバーバック「・・・・・」 マグマトロン達が姿を消した。 その様を、謎の影が見ていた・・・ ?(ククク・・予定通り・・・いや、それ以上の結果が得られたぞ・・・・) 雪の下からライオコンボイが出てきた。 ライオコンボイ「何とか雪の下に逃れるのがせいいっぱいだった・・・」 「ダメだ・・・90%以上の機能が・・やられている・・・ビッグ・・・君も巻きぞえにしてしまったか・・・・」 「ム・・・!まだ・・・わずかだが息がある・・」 「私と違って野生の生命体だ。ひょっとして助かるかも・・・」 「いや助けなければならない!それが私に課せられた最後の使命だ!」 ライオコンボイは自分のマトリクスを取り出した。 ライオコンボイ「マトリクスよ、願わくばその勇気と英知の力によりて・・・この者の命救わんことを!!」 「ハアッ!!」 (ビッグ゙よ・・どうか私の意思を継いでほしい・・) (そして時空の彼方に散った仲間達よ。君達もきっと・・自分達を継ぐ者を見つけてくれ!!) キッドはウサギと、ビッグホーンはペンギンと、ダイバーはタヌキと、スクーバはコブラと、アパッチはキリンとそれぞれ共にいた・・・・ ライオコンボイ(・・・ビッグ、ビッグ!変身だ・・・変身せよ!) ビッグが目を見開き、ロボットモードへと変身した。 その姿はまさしく、新たなるコンボイだった――――― 平和と正義への意思(マトリクス)を継ぎし者の名は・・ビッグコンボイ!!! (ビーストウォーズⅡ 完 そして・・・・) ビーストウォーズ`ネオ`開戦!!!